忍者ブログ

イタリア弦楽四重奏団、ベートーヴェン"12番"

2016.11.13 - ベートーヴェン

ma



イタリア弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲12番を聴く(1968年6月、スイスでの録音)。


これはベートーヴェン晩年の作品。

彼の作品群を、初期・中期・後期と便宜的にわけることがある。
たとえば、ピアノ・ソナタは26番と27番とを比べると、趣の違いは歴然としているように思える。27番のほうが、一段深いように感じないわけにいかない。
交響曲も、8番と9番では異なる。これはまあ、9番がかなり特殊なせいもあるのだけれど。
でも、弦楽四重奏曲はそれほど明確ではないように感じる。10番「ハープ」と11番「セリオーソ」が、あたかも中期と後期との橋渡し的な性格をもっており、それぞれ深みがあるから。ついでに言うと、4番は初期に位置付けられているけど、この曲の深さは中期を飛び越えて後期に迫るものがある。
ただ、作曲年代は大きく違っている。「セリオーソ」が作られた14年もの後に12番は作曲されている。この14年は何を意味するのか、定かではない。この12番は、それ以降に続く、人類の至宝といっていいほどの輝きを放つ音楽たちの、序曲的な意味合いもあるように思っている。じゅうぶんに内省的でもある。

なかでも、2楽章アダージョは、この曲の大きな聴きどころ。きわめてゆっくりとした変奏曲は、雄大であり深遠。4楽章の、ボリュームたっぷりの音も魅力。
イタリア四重奏団は、密度の濃い音を駆使して、とても丁寧に弾いている。締めくくりは鮮烈。


パオロ・ボルチャーニ(ヴァイオリン)
エリサ・ペグレッフィ(ヴァイオリン)
ピエロ・ファルッリ(ヴィオラ)
フランコ・ロッシ(チェロ)






ma
 
図書館。








PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
06 2017/07 08
S M T W T F S
3 5 6 7 8
9 10 12
18 20
24 25 26 27 28 29
30 31
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
"好色一代男"、クレンペラー、シューマン"4番" from:mobile car seat restraint fitter
-07/25(Tue) -
ロストロポーヴィチ、チャイコフスキー"5番" from:rudolf2006
-07/21(Fri) -
インバル指揮 東京都交響楽団演奏会、"大地の歌" from:アソー
-07/19(Wed) -
恩田陸、"蜜蜂と遠雷" from:本が好き!運営担当
-07/04(Tue) -
恩田陸、"蜜蜂と遠雷" from:yoshimi
-07/01(Sat) -
カテゴリー