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ルディンのグラズノフ「吟遊詩人の詩」

2006.11.25 - グラズノフ
グラズノフ

ルディン(Vc)ゴロヴスチン指揮モスクワ交響楽団/グラズノフ「吟遊詩人の詩」


ここ2,3日の間に急激に寒くなった。ちょうどいい気温の時期、それは、家にいるときに冷暖房を使わずにすごせる時期なのだが、これは本当に短く感じる。寂しいというか、せつない。
本日は小春日和。日差しが暖かくて気持ちいい陽気だったが、家に引きこもる。読書は貫井徳朗の「修羅の終わり」。本が京極夏彦なみに厚い。文庫で厚み4センチ以上のものは私の通勤用鞄に入れると膨らんでみっともないので、電車の中ではなく家で読むことにした。
音楽は、先日に中古で買ったグラズノフ管弦楽集11巻。グラズノフの音楽をある程度まとめて聴くのは初めてのような気がする。彼は1865年にサンクト・ペテルブルクに生まれたので、チャイコフスキーとストラヴィンスキーのちょうど中間くらいの時代の作曲家ということになる。

このCDは前半がチェロと管弦楽曲とのもの、後半が管弦楽のための作品という構成。
・コンチェルト・バラータ
・吟遊詩人の詩
・チェロとオーケストラの2つの小品
・ゴーゴルの思い出
・英雄の思い出
この中では「吟遊詩人の詩」が一番有名かもしれない、CDも何種類か出ている。
昔、ロストロポーヴィチのものがDGから出ていた。ショスタコーヴィチとのカップリングで、一度聴いた覚えがうっすらとあるけど、今や忘却のかなただ。
今聴いてみると、あまり明快な音楽ではない。ずんぐりもったりとしていて、一度聴いただけではあまりピンとこない類の音楽である。これはこのCD全編に言うことができる。
食べ物でいえば、じゃがいも。いまひとつ垢抜けないが、滋養はたっぷりとありそうなボリューム感。人当たりはいいけど、すぐ仲良しにはなれない思慮深さ、というかそんなような佇まい。
「吟遊詩人の詩」は4分程度の曲だが、3回聴いてもメロディーが覚えられない。でも、もう一度聴いてみたいと思わされるものがある。

アレクサンダー・ルディンというチェリスト、初めて聞く名前だったが、たっぷりとした重い響きを基調になめらかに哀愁を奏でている。いい音がする。管弦楽とのからみの部分は、溶け合っていて美しい。




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