究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-
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音楽と本について格調低く語る
ja
2024-02-25T18:16:52+09:00
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クーベリック、バイエルン放送響、ブルックナー「3番」
クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団の演奏で、ブルックナーの交響曲3番(エーザー版とのこと)を聴きました(1980年10月、ミュンヘン・ヘラクレスザールでの録音)。
一聴、バイエルンの芳醇でバランスのいい音に魅せられます。重心は高くはなく、それでいて重苦しくもない。弦楽器、木管、金管、...
クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団の演奏で、ブルックナーの交響曲3番(エーザー版とのこと)を聴きました(1980年10月、ミュンヘン・ヘラクレスザールでの録音)。
一聴、バイエルンの芳醇でバランスのいい音に魅せられます。重心は高くはなく、それでいて重苦しくもない。弦楽器、木管、金管、打楽器が渾然一体となっており、多様なひとつの楽器であるかのように感じられるのです。
クーベリックは力強くも輝かしい。
彼のブルックナーは他に4番と8番を聴いたけれども、あとはないのかしら。
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ブルックナー
2024-02-25T18:16:52+09:00
芳野達司
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芳野達司
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トスカニーニ、NBC響、ワーグナー
トスカニーニ指揮NBC交響楽団の演奏で、ワーグナーを聴きました(1941〜1952年、カーネギーホールでの録音)。
「ワルキューレ」より第一幕第三場
トローベル(ソプラノ) メルヒオール(テノール)
歌手の声に古めかしさを感じないわけにいかないけど、いかにもヒロイン、ヒーロー然としたオー...
トスカニーニ指揮NBC交響楽団の演奏で、ワーグナーを聴きました(1941〜1952年、カーネギーホールでの録音)。
「ワルキューレ」より第一幕第三場
トローベル(ソプラノ) メルヒオール(テノール)
歌手の声に古めかしさを感じないわけにいかないけど、いかにもヒロイン、ヒーロー然としたオーラがあり、捨ておけぬ演奏だと思います。
「ワルキューレの騎行」
精緻で透明感のある演奏。繰り返し聴きたくなります。
「ジークフリート牧歌」
穏やかなテンポで鳴る弦楽器がとても柔らかくて温かい。トスカニーニの優しい眼差しを想像します。
「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
速さは中くらいよりやや遅め。アンサンブルは堅牢なので清々しい。甘美なエロスというよりは、毅然とした佇まいを味わいが強い演奏だと思います。
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ワーグナー
2024-02-23T17:44:41+09:00
芳野達司
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芳野達司
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ブリュッヘン、ビルスマ、レオンハルト、テレマン「ソナタ集」
ブリュッヘンのリコーダー、ビルスマのガンバ、レオンハルトのチェンバロによる、テレマンのソナタを聴きました(1963年の録音)。
フランス・ブリュッヘンの初期録音集より。
7曲中、3楽章制て4楽章制が混在しており、短いものは6分程度、長くても10分くらい。小気味がいい。演奏の目覚ましさもあり...
ブリュッヘンのリコーダー、ビルスマのガンバ、レオンハルトのチェンバロによる、テレマンのソナタを聴きました(1963年の録音)。
フランス・ブリュッヘンの初期録音集より。
7曲中、3楽章制て4楽章制が混在しており、短いものは6分程度、長くても10分くらい。小気味がいい。演奏の目覚ましさもあり、退屈するヒマはありません。
硬質な木の手触りがするリコーダーは軽やかにして毅然としており、春の風のようでもあります。音色の魅力だけでも、ずっと聴いていられる。
古い録音だけれど、ブリュッヘンのリコーダーを聴いて未だに色褪せないどころか、遥か高みにあることを改めて思い知らされました。
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映画音楽
2024-01-06T16:35:50+09:00
芳野達司
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芳野達司
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ジャジューラ、ウクライナ国立歌劇場管、ベートーヴェン「第5」「第9」
ミコラ・ジャジューラ指揮ウクライナ国立歌劇場管弦楽団・他の演奏で、ベートーヴェンの5番、9番の交響曲を聴きました(2023年12月30日、東京オペラシティ・タケミツメモリアルにて)。
両曲とも、一貫して音は短く刈り込まれ、早めのテンポが設定されていました。日本人のエキストラ含めて10型の編...
ミコラ・ジャジューラ指揮ウクライナ国立歌劇場管弦楽団・他の演奏で、ベートーヴェンの5番、9番の交響曲を聴きました(2023年12月30日、東京オペラシティ・タケミツメモリアルにて)。
両曲とも、一貫して音は短く刈り込まれ、早めのテンポが設定されていました。日本人のエキストラ含めて10型の編成であり、またティンパニは多くの場面で小さなバチで叩いていたところも軽快さに輪をかけていたと思います。
オーケストラの力量は在京オケと同じくらいだとみましたが、ファゴットやフルート、ピッコロの音色に朴訥さがあり、ローカルな味わいのようなものを感じられ、聴いていて愉快だった。
歌手はバスが堂々としており、声量もじゅうぶん。
合唱は精緻さよりも勢い重視といった感じ。
リリア・フレヴツォヴァ(ソプラノ)
イリーナ・ペトロヴァ(メゾ)
オレグ・ズラコマン(テノール)
セルゲイ・コヴニール(バス)
晋友会合唱団
清水敬一(合唱指揮)
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演奏会
2023-12-31T15:35:39+09:00
芳野達司
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芳野達司
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シャイー、ゲヴァントハウス、バッハ「マタイ受難曲」
シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団・他の演奏で、バッハ「マタイ受難曲」を聴きました(2009年4月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのライヴ)。
この曲の演奏をCDや実演でいくつか聴いたことがあります。それぞれスタイルは違うことがあるものの、どれも立派で、おおいに聴きごたえ...
シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団・他の演奏で、バッハ「マタイ受難曲」を聴きました(2009年4月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのライヴ)。
この曲の演奏をCDや実演でいくつか聴いたことがあります。それぞれスタイルは違うことがあるものの、どれも立派で、おおいに聴きごたえのあるものに感じられます。
曲が凄すぎるのか、演奏の熱量が高いのか、おそらく両方なのでしょう。それがおそらく、音楽に接するまっとうな態度でもあるのだと思います。
シャイーによるディスクも例外ではありません。
全曲で2時間40分。おおむねどの曲も速めのテンポだし、カットも施しているのではと推察。ノンヴィブラート奏法の場合、大概テンポは速めになるようですね。
曲によっては旋律の強弱の起伏が大きいため、躍動感とロマンティックな味わいを感じさせます。
17番コラールを始め、合唱の粒度は中くらい。BCJのようなピリピリとした精緻さとは異なります。この温かみのある肌触りもまたいい。
歌手もオケも充実しています。満足。
ヨハネス・クム(テノール:福音史家)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バス:イエス)
クリスティーナ・ラントシャマー(ソプラノ)
マリー=クロード・シャピュイ(アルト)
マクシミリアン・シュミット(テノール)
トーマス・クヴァストホフ(バス)
クラウス・ヘーガー(バス:ピラト、ペテロ、ユダ)
テルツ少年合唱団
ゲルハルト・シュミット=ガーデン(合唱指揮)
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
ゲオルク・クリストフ・ビラー(合唱指揮)
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バッハ
2023-12-24T22:29:06+09:00
芳野達司
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芳野達司
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ドホナーニ、クリーヴランド管弦楽団、マーラー5
ドホナーニ指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏で、マーラーの交響曲5番を再び聴きました(1988年6月、クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアムでの録音)。
これは非常にきめ細かなマーラー。
楽譜に書かれた全ての音符を露わにするよう。音は全体的に短めに刈り込まれ、キレがよい。
顕著なのは...
ドホナーニ指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏で、マーラーの交響曲5番を再び聴きました(1988年6月、クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアムでの録音)。
これは非常にきめ細かなマーラー。
楽譜に書かれた全ての音符を露わにするよう。音は全体的に短めに刈り込まれ、キレがよい。
顕著なのは2楽章。副声部で何度となく鳴らされる運命の動機が、これほど明瞭に聴こえる演奏は初めてかも。
このように細部に拘泥した演奏でありながら、推進力と手ごたえのある質量もじゅうぶんに感じさせます。
柔らかで透明感のある録音が相まっての完成度ではないかしら。
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マーラー
2023-12-16T18:07:55+09:00
芳野達司
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新国立劇場、ヴェルディ、"シモン・ボッカネグラ"
ロベルト・フロンターリの題名役、新国立劇場制作によるヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」の公演に足を運びました(2023年11月23日、新国立劇場にて)。
歌手が総じて素晴らしかった。堪能しました。
バリトン、バスの堅牢さ、ソプラノの艶やかさ。そしてガブリエーレ役であるテノールのドラマテ...
ロベルト・フロンターリの題名役、新国立劇場制作によるヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」の公演に足を運びました(2023年11月23日、新国立劇場にて)。
歌手が総じて素晴らしかった。堪能しました。
バリトン、バスの堅牢さ、ソプラノの艶やかさ。そしてガブリエーレ役であるテノールのドラマティックな歌声は公演後、数日を経ても心に残っています。
演出は、今流行り?の抽象的な大道具を軸にしたもの。幕によって少しの変化はあるものの、色は陰鬱。これにより舞台が引き締まったとは思えませんでした。
もうひとつつまらなかったのは、オーケストラ。プロローグのラストは、喜びが爆発するような音楽だと思うのだけど、いたって無表情。あるいは、無味乾燥。目立ったミスはないものの、そんな音楽が終始流れていたように感じました。なので、指揮者の意図が判然としないのです。
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演奏会
2023-11-25T21:03:01+09:00
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カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番"
カッチェンのピアノ、ルイ・ド・フロマン指揮ルクセンブルク放送管弦楽団の演奏で、ブラームスのピアノ協奏曲2番を聴きました(1964年3月25日、ルクセンブルクでのライヴ録音)。
カッチェンのピアノは、セッションにしてもライヴにしても、いつも大樹のような安定感があります。
音は温かみを纏いつつ...
カッチェンのピアノ、ルイ・ド・フロマン指揮ルクセンブルク放送管弦楽団の演奏で、ブラームスのピアノ協奏曲2番を聴きました(1964年3月25日、ルクセンブルクでのライヴ録音)。
カッチェンのピアノは、セッションにしてもライヴにしても、いつも大樹のような安定感があります。
音は温かみを纏いつつ透明で、ずっしりと厚い。
高速ボートのように推進力が強く、ダイナミックの振り幅は大きい。
この曲は彼にとって自家薬籠中と言えるかもしれない。だから全然引っかかるところは見当たらず、音楽に身を委ねることができます。
そういう意味ではオケはまぁ普通にしていればいいということになるけれど、ここでのフロマンの指揮は精緻で完成度が高いと思います。
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ブラームス
2023-11-14T20:30:34+09:00
芳野達司
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河野真有美、"ブリリアント・コンサート"
ピアニストの河野真有美さん制作による、「ブリリアント・コンサート」に足を運びました。
前半は歌曲、後半はオペラアリアという構成。曲の長さは同じくらいだけれども、色合いはずいぶんと違うものです。
歌手はソプラノ2名、メゾソプラノが1名という布陣。
とくに後半はこなれた感じを受けました。それぞ...
ピアニストの河野真有美さん制作による、「ブリリアント・コンサート」に足を運びました。
前半は歌曲、後半はオペラアリアという構成。曲の長さは同じくらいだけれども、色合いはずいぶんと違うものです。
歌手はソプラノ2名、メゾソプラノが1名という布陣。
とくに後半はこなれた感じを受けました。それぞれソロによる「椿姫」、「フィガロの結婚」、「ミニョン」は聴きごたえがあったし、最後に歌わせた「ばらの騎士」の三重唱に涙が出ました。素晴らしいハーモニー!
ピアノは終始、抑揚のある演奏を繰り広げていたし、歌手とのタイミングも絶妙だと感じました。
「ブリリアント・コンサート」は今回で2回目とのことですが、また是非開催してほしいものです。
尚この日は、客席で聴くだけではなく、場内アナウンスと譜面台出し入れの手伝いをしたので、コンサートの裏方仕事の一端を垣間見たような気になりました。
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演奏会
2023-11-04T13:24:48+09:00
芳野達司
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ジュリアード弦楽四重奏団来日公演、ベートーヴェン、ヴィトマン
ジュリアード弦楽四重奏団の来日公演に足を運びました(2023年10月20日、紀尾井ホールにて)。
ジュリアード四重奏団の演奏は60年代から80年代にかけてのものはしばしば耳にしたけれど、最近は聴いていませんでした。
メンバーもその当時とは異なり、女性が3名男性が1名という布陣。男性がチェロ...
ジュリアード弦楽四重奏団の来日公演に足を運びました(2023年10月20日、紀尾井ホールにて)。
ジュリアード四重奏団の演奏は60年代から80年代にかけてのものはしばしば耳にしたけれど、最近は聴いていませんでした。
メンバーもその当時とは異なり、女性が3名男性が1名という布陣。男性がチェロではなく第二ヴァイオリンというところは目新しく感じました。
演目はベートーヴェンの13番の終楽章差し替え版を前半に置き、大フーガを後半に配置するというもの。
そして間にヴィトマンの2曲。これらはいずれも、ベートーヴェンの旋律をところどころにまぶした、いわば「13番」のオマージュとも言えるような音楽。
よって、プログラムのすべてが「13番」に彩られた構成になっているので、この曲を好きな人にはたまらない一晩であったと思います。
演奏は、厚みがあって流麗。ただ、ときに荒っぽいところがあり、気になりました。
ただそれも、帰宅してから頭を冷やすと「また聴いてみたい」と感慨を新たにしたのでした。
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演奏会
2023-10-21T17:35:05+09:00
芳野達司
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