
「コンセールによるゴルトベルク変奏曲 NewAlbumリリースコンサート」に足を運びました(4月25日、日本キリスト教団 番町教会にて)。
本村睦幸(各種リコーダー)
ジュゴンボーイズ
山本徹(5弦チェロ)
根本卓也(2段鍵盤チェンバロ)
トランスクリプション
根本卓也
バッハのゴルトベルク変奏曲を始めて聴いたのは中学生の頃。多分に漏れずグールドのものでした。今思えば、70年代後半のファッションみたいなものだったと思います。
この曲を面白く聴けるようになったのは40歳を過ぎてから。ピアノではガブリーロフやニコラーエワ、チェンバロではレオンハルトとリヒター(東京での爆演ライブ)を気に入り、グールドの新旧盤も改めて好きになりました。
鍵盤楽器以外ではシトコヴェツキーによる弦楽三重奏版を聴いたくらいだと記憶します。
会場である教会は残響は多めで、広さは80名くらいの贅沢。
天空を舞うリコーダーの響きに酔い、何度か空気を切り裂いたチェロの叫びに驚き、ときおり主役が入れ替わるようなコンセールの妙味に胸躍りました。聴いたことのある曲が、次から次へと意外な装いで立ちのぼる。
それに対し、CD(2024年1月、五反田文化センター音楽ホールでの録音)鑑賞では印象がいささか異なります。
実演がレストランだとすれば、CDは家庭料理。夜更けにしつこく飲みながら何度も聴く怠惰がいい。悪くないどころか、最上の快楽。
でも、最後のアリアが始まったときの「もう終わっちゃうのか」という甘酸っぱい感慨は実演ならでは。儚さが愛おしい。
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