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ド・ビリー、ウイーン放送交響楽団、"一千人の交響曲"

2018.09.30 - マーラー

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ド・ビリー指揮ウイーン放送交響楽団・他の演奏で、マーラーの交響曲8番を聴きました(2010年3月27日、ウィーン、コンツェルトハウス・大ホールでのライヴ録音)。


ビリーの演奏は、先月の二期会でプッチーニの「三部作」を聴いたり、あるいはCDでモーツァルトのダ・ポンテ・オペラをたびたび取り出すものの、交響曲はベートーヴェンのいくつかしか聴いていなかったような。だから、彼が「これまでの私の交響曲は、すべてこの曲の序曲に過ぎなかった」とマーラーが語った大交響曲をどう演奏するのか、興味深いものがありました。

第一部は中庸なテンポで進みます。響きはマッシヴであり、副声部もわりとはっきり聴こえる。この部で歌手陣は、あたかもオーケストラのひとつの楽器のように振る舞うわけですが、色よく溶け込んでいる。推進力もじゅうぶんにあって、ラストは高揚して締めくくられます。

第二部になり、オーケストラにより活気が出てきます。最初のアダージョはじっくり。合唱が入る前でフルートとファゴットが奏する部分はグッとテンポを落としていて面白い。
『法悦の教父』は、いまひとつ貫禄に乏しい感じもあるけど、若々しいところは魅力。『瞑想する教父』もほぼ同様。『マリア崇敬の博士』もその様で、役柄?としては合っているか。背後で歌われる合唱が極めて荘厳。右からヴァイオリンがキラリ光っているので、対抗配置かな。『罪深き女』はなかなか肉感的。『サマリアの女』、『エジプトのマリア』共に堅実。『グレートヒェン』は若干苦しい感じはあるが勢いはいい。『栄光の聖母』が遠く聴こえるのはライヴだからか。少しぼやけていて惜しい。
ラストはソフト、ゆるやかな円を描くように終結します。

全体を通して、ビリーは自然に、しなやかな節度を保って、オケ、合唱、ソリストをコントロールしていると感じられます。なかなか聴きごたえのある演奏でした。


リカルダ・メルベート(ソプラノ)
エルザ・ファン・デン・ヘーファー(ソプラノ)
エリザベータ・マリン(ソプラノ)
ステラ・グリゴリアン(アルト)
ジェーン・ヘンシェル(アルト)
ヨハン・ボータ(テノール)
ボアス・ダニエル(バリトン)
ユン・クヮンチュル(バス)
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団
ウィーン少年合唱団
ウィーン・ジングアカデミー













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