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「春の祭典」まつり

2006.06.02 - 聴き比べ
※※勝手にストラヴィンスキーの日※※


ずいぶん昔の話で恐縮です。

C・デイヴィスの「春の祭典」が発売された直後くらいに、
FM東京でその演奏が放送されたのだが、解説が音楽評論家の
金子建志さんで、「春の兆し」の部分の聴き比べをやっていたのだ。

金子さんは、当時いろいろな番組で聴き比べをしていて、実に、
面白かった。

このときにあがったのが、確か、
・アバド/ロンドン饗
・ショルティ/シカゴ饗
・メータ/ロサンゼルス・フィル
・マゼール/ウイーン・フィル
・ブーレーズ/クリーヴランド管(CBS)
・ブーレーズ/フランス国立放送管

といった演奏だったと記憶している。

アバド盤の迫力、メータ盤の速さ、マゼール盤のまったり感が
印象的で、「春の祭典」にすっかりハマッってしまった。

金子さんには、またこのような企画を実現させてほしいものである。


小生の愛聴盤は以下の通り。
テキトーな選択である。
酔っ払いなので。

サロネンやラトルやカラヤンのライヴなど、聴いていないものも多い。
生きているうちに全部聴けるだろうか?


★スケールの大きさでは一押し。おかずなしでどんぶり飯が食える?

・ドラティ/デトロイト饗

ドラティ


★ツッパリだったころのブーレーズ。尖っている。

・ブーレーズ/クリーヴランド管(69)年

ブーレーズ


★ゴージャス・フィラデルフィアの魅力爆発。

・ムーティ/フィラデルフィア管

ムーティ


★(当時の)若い衆の演奏はノリがいい。

・T・トーマス/ボストン饗(廃盤だろうか?)


・メータ/ロサンゼルス・フィル

メータ


★ロシア=荒々しい、という印象が定着しているが、彼らの演奏を
聴くと、確かにその通り。

・ゲルギエフ/キーロフ歌劇場管

ゲルギエフ


・フェドセーエフ/モスクワ放送饗


★ケレン味満載。いやがるウイーンフィルを無理やり…という感じ。

・マゼール/ウイーン・フィル


★音が良くて切れがある。「ハルサイ」では音質が重要。

・ショルティ/シカゴ饗

・シャイー/クリーヴランド管

シャイー


モントゥーやマルケヴィッチの演奏は、当時は革新的だったのだろう
が、今聴くとパンチに欠けるし、音質がいまひとつだと思う。

結局、定盤に落ち着いてしまいました。




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Comment

無題 - garjyu

勝手にストラヴィンスキーの日、ご参加ありがとうございます。

定盤とはいえ、これだけの《ハルサイ》をお聴ききになっているのですね。私はこの半分くらいかなあ。でも、『ドラティとブーレーズが未だ強し・・。』という感じですかね。

garjyu
2006.06.01 Thu 22:56 URL [ Edit ]

無題 - 吉田

garjyuさん、こんばんは。
これだけCDが出回ると、なかなか新味を出すのが難しいのですかね。カラヤンのライヴの評判がいいようですが、まだ未聴です。

また面白い企画をお願いいたします。
2006.06.01 Thu 23:22 URL [ Edit ]

無題 - miwaplan

こんにちは。ご参加、ありがとうございました。

金子先生のFM解説、特に聴き比べが良かったですよね。当時仲間と発行していた同人誌に、金子先生の解説原稿を起こして載せたりしていましたっけ。

あの手の演奏聴き比べをするべく、東京の音楽愛好会と共同で、金子先生に講師を御願いして担当していただいたこともありました。

会議室みたいなところで、話だけをしていただけると思っていたら、何と先生はカセットに色んな演奏をダビングしてきていて、それらを次々に聴きながらの熱弁を披露されました。

まあ、これと同じようなことを、静岡の大学で今は教授として仕事されているのでしょうけど。

私も若かったけど、気軽に頼みを聞いて引き受けてしまわれた金子先生には、今も感謝ですね。

夏と冬の千葉フィルの演奏会には、今も招待状が先生から来るんですよ。
実を言うと、金子先生は私の部屋に一度だけ来られたこともあったりしてね。

すみません、「ハルサイ」から話がズレテしまいました。シャイーのは、LPの重いので持ってます。

今回は私、《火の鳥》でのエントリーでしたので、それをTBさせていただきますね。
2006.06.02 Fri 00:28 URL [ Edit ]

無題 - ダンベルドア

こんばんは
ドラティとブーレーズ、モントゥーぐらいしか聴いたことないです。私はドラティを取り上げました。
こちらでいろいろご紹介されているので参考にさせていただきます。
2006.06.02 Fri 00:32 URL [ Edit ]

無題 - 吉田

miwaplanさん、こんばんは。
「聴き比べ」という遊びを教えてくれたのは金子さんでした。「復活」とかもやってましたね。格調高い声がステキでした。
あの金子さんとお知り合いとは、うらやましいかぎりです。
また「聴き比べ」番組を放送してほしいものです。
2006.06.02 Fri 00:48 URL [ Edit ]

無題 - 吉田

ダンベルドアさん、はじめまして。
ある意味、ドラティとブーレーズで充分ではないでしょうか。ベートーヴェン演奏にC・クライバーが降臨したように、いつか天才が出現して革命的な演奏をするかもしれませんね。
2006.06.02 Fri 00:59 URL [ Edit ]
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