忍者ブログ

選択したカテゴリの記事一覧

小澤の武満「ノヴェンバー・ステップス」

2006.07.13 - 武満
武満徹。
風貌がいい。


武満


この風貌を見て、芸術家以外の職業を想像することは困難である。
髪型がいけていることは言うまでもない。
それは、真似をすることができない高みにそびえたつ。
誰かが彼を「火星人みたい」と評していたが、小柄な体に比して大きな頭に、音楽に対する知恵がつめこまれていたのだろう。


小澤/武満作品集

小澤/武満「ノヴェンバー・ステップス」他

鶴田錦史(琵琶)横山勝也(尺八)
小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ



「ノヴェンバー・ステップス」は、ニューヨーク・フィルの創立125周年記念コンサートのために委嘱され、1967年に小澤指揮ニューヨーク・フィルにより初演された。
武満徹が、『オーケストラに対して、日本の伝統楽器をいかにも自然にブレンドするというようなことが、作曲家のメチエであってはならない。むしろ、琵琶と尺八がさししめす異質の音の領土を、オーケストラに対置することで際立たせるべきなのである』
と自ら言うように、ここでの琵琶と尺八は、浮いている。今聴いても変だし、斬新だ。
これら日本楽器のソロの部分は、彼の「切腹」や「怪談」の延長線上にあり、おどろおどろしくも熱狂的な異次元世界を作り上げている。
小澤の淡白な演奏が、ここでは功を奏している。徹底的に研ぎ澄まされた弦の響きが峻厳である。



★古典音楽blogランキング!

★クラシック音楽ブログ集

★にほんブログ村 クラシックブログ




無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録できます。




登録フォーム



解除フォーム



PR
   Comment(2)   TrackBack()    ▲ENTRY-TOP
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー