忍者ブログ

釧路へ、グリモー、ラフマニノフ"2番"

2015.04.22 - ラフマニノフ

ma



悪性リンパ腫で入院している友人を見舞いに釧路へ。

初日に会ったときは、予想していたよりも悪いようで、落ち込んだ。ただ、3日目になると痛み止めが効いてきたようで、冗談を飛ばすように。
車いすの生活でいいから、退院して元気になってほしい。また一緒に呑みたい。

日曜日に着いたせいか、駅前のビジネス街は閑散としており、まるでゴーストタウンのよう。食事処を求めて30分さまよい歩いた。



ma


ma


ma





グリモーのピアノ、アシュケナージ指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番を聴く。

この曲を、ピアノとオーケストラとの両方の目線で知り尽くしている音楽家は、アシュケナージをおいて他にいないだろう。
ピアノではコンドラシンの指揮にプレヴィン、ハイティンクと聴いたし、指揮者としてはティボーデのピアノのサポートをしていた。
ピアノの質が高いことに加え、指揮でも冴えわたっている。

この録音でもそう。痒いところに手が届くというか、もうこれしかない、という強い説得力を持っている。音量もちょうどいい加減。デリケートな箇所はとても優しく、激しいところではパンチの効いた響きを轟かす。1楽章の8:30あたりのホルンの、なんと柔らかいこと。3楽章のラストは一気呵成の猛進。

グリモーのピアノもかなりいい。細かい表情が豊かで、すみずみにまで目が行き届いている。音もしっとりとしていて美しい。とくに弱音の音色がいいようだ。そこには仄かな色気と憂愁とが溶け合っている。


2000年9月、ワトフォード、コロッセウムでの録音。




ma


交差点。






在庫がなく、ご迷惑をおかけします。
重版の調整中です。




「ぶらあぼ」4月号に掲載されました!








PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー