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「知的な痴的な教養講座」、メニューイン、ブラームス

2011.02.27 - ブラームス
   
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ブラームス 弦楽六重奏曲


「アニキ」開高健の「知的な痴的な教養講座」はウンチク満載のエロ・エッセイ。
イクときに叫ぶセリフが国によってマチマチだとか、隣の畑のブドウのワインの味が違うのは、女の体のアレとアレの味の違いのようなものだとか。身も蓋もない話ではあるが、この人が語るといやらしくないのだなあ。ワタシがいうのもなんだが。
なかでも、このくだりは洒落ている。
「デカンタージュが教えることは、なにか? それは、一本のワインには二人の女が入っているということなんだ、一人は、栓をあけたばかりの処女、もう一人は、それが熟女になった姿である。一本のワインで処女と熟女のふたつが楽しめる」。
「ただし、人間の女とワインも違うところがある。ワインは栓をあけて処女を楽しむが、人間の処女は栓をして味わうという一点である」。
整っていますナ。


メニューインたちが演奏したブラームスの6重奏曲は、かねてから聴いてみたかったもの。常設の団体ではなく、普段はソリストで活動していたメンバーによるものなので、聴く前はアンサンブルがどうかなと気になったが、ぜんぜん問題がない。完璧無比とはいえないかもしれないが、むしろ適度に空気が入り込んでいる握り寿司のような、このくらいの按配のほうが温かみがあるというもの。みんな均等の大きさで弾かれていて、バランスもよいのだ。みんな実に味わい深い(枯れた、とまでは言わないけどネ)弾きぶりで、なかでもジャンドロンのソロはいい。堅実ななかにほんのりとした色がある
この曲の2楽章はルイ・マルの映画「恋人たち」に採用されたことで有名になっているが、どちらかといえば、ボロディンの四重奏を思わせる哀愁が濃い1楽章に惹かれる。若かりしブラームスのモンモン感がたまらない。

ユーディ・メニューイン
ロバート・マスターズ
セシルアロノヴィッツ
エルンスト・ウォルフィッシュ
モーリス・ジャンドロン
デレク・シンプソン

1963年4月、ロンドン、アビーロード・第一スタジオでの録音。
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Comment

無題 - リベラ33

先週末のことなんですが、会社の後輩から私は開高健氏に似ていると言われました。風貌ではなくどうも中身のことらしいです。そういう私は氏の著書をまるで読んだことが無いのでさっそくこちらでご紹介の本を読んでみようと思います。
2011.02.27 Sun 18:53 [ Edit ]

Re:リベラ33さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

なんだかんだ言って、初期の小説と後期のエッセイくらしか読んでいないのです。だから偉そうに語ることはできません。そんな乏しい経験から無理やりなのですが、小説におけるけだるさと瞬発力、そしてエッセイにおいての知的(痴的?)な洒落っ気は天下一品だと思うのです。
リベラさんのこと、今日から「アニキ」と呼ばせてもらいます!?
2011.02.27 22:13
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