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ドラティのR・シュトラウス「ドン・ファン」

2010.03.12 - R・シュトラウス
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R.シュトラウス「ドン・ファン」 アンタル・ドラティ指揮デトロイト響


ドラティの「ドン・ファン」、発売当初に図書館でLPを借りて聴いたはずだが、どんな演奏だったか記憶にない。
それは30年近くも前のことだし、当時は若かったからなんでも吸収しやすいとはいえ、ところかまわずなんでも聴いていたから、ひとつひとつの演奏をそんなに覚えていない。もっとも、覚えていないからといって悪い演奏だったとはいい切れない。大人になって面白く感じる演奏もあるものだ。逆もまたあるけれど。
その中で、ドラティがデトロイトと収録したものは比較的覚えているほうだ。なにしろあの時代は飛ぶ鳥を落とす勢いの指揮者のひとりだったし、メリハリをきっちりとつけたスタイルがわかりやすいということもある。
そういうことを思い出しつつ、久しぶりにドラティが華やかなオーケストラ曲を指揮をした演奏をぶちかましたくなって、この演奏をじつに久々に聴いてみる。
結論から言えば、これは相当にいい演奏だ。名演といっていいと思う。
デトロイトのキレのある技量はいつも通り冴えわたっているし、ところどころに見られるアクセントの強弱の味付けが気が利いていて心地よい。軽やかな佇まいのなかになにげなく遊び心を加えているところ、なんとも堂に入っている。
ドラティの多くの録音のなかで(もちろん全部きいたわけではないのだけど)、これはとくに素晴らしい出来なのじゃないかと想像する。

1980年6月の録音。



今週いっぱい休みであるが毎日家でゴロゴロしているのもアレなので、温泉に行ってみる。


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八高線。
これに乗りたいがために、小旅行というと群馬方面に足が向いてしまうのだ。


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伊香保温泉の石段。
朝9時すぎなのに誰もいない。
温泉街の仕事は夜なのだ。


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石段の頂上にある神社。
ここにたどり着く頃には、太ももが笑っている。


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上から。


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旅館の食事は開始時間が早いのが難だと昔は思っていた。
酒を呑み、本を読みつつ早寝を決め込む。


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上越線。
相変わらず緑と橙のコントラストが絶妙。
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま こんにちは

ドラティは、ハイドンのオペラくらいから聴きだしたので、デトロイトの頃は知らないような感じがします。ドラティは、ベイヌム同様、オケストラビルダーとして有名だったようですね〜。派手さはあまりありませんが、堅実な指揮であったように思います。シュトラウスの録音もあるんですね〜。

伊香保温泉ですか、良いですね、私はテレビのミステリかなにかで見たことしかありません。群馬はまだ足を踏み入れたことはないような〜。

東京からだと、わりと近いんですよね、
こちらの有馬温泉のくらいの位置でしょうか、ですが、こういう鄙びた感じは有馬には皆無ですね〜
温泉町の鄙びた風景、残して欲しいものの一つですが〜。

ミ(`w´彡)
2010.03.13 Sat 16:41 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

ドラティを聴き始めたのはデトロイトからですが、もっと前から活躍していたのですよね(当たり前ですが)。ハイドンのオペラや交響曲が有名ですが、こちらはまだ聴いたことがないのです。
80年代前半にデトロイトとのストラヴィンスキーやシュトラウスを喜んで聴いていました。

埼玉からだと列車のつなぎがいいので温泉というと群馬が一番近いようです。
関西では、城之崎に一度だけ行ったことがあります。雰囲気のあるところでした。また行ってみたいものです。
2010.03.13 18:21

無題 - neoros2019

ドラティといえば晩年の春の祭典、オケコン
このR.シュトラウス盤の存在は知りませんでした
悪かろうはずがありませんね
ショルティなみにもっと録音を残して欲しかった
指揮者の一人です
2010.03.14 Sun 00:00 [ Edit ]

Re:neoros2019さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

ドラティといえばデトロイトの世代です。
来日を待ち焦がれていましたが、とうとうきませんでした。実演でもあんなにうまいのか、聴いてみたかったです。
ストラヴィンスキーの3大バレエは今でもドラティの演奏にひかれます。
このR.シュトラウスは長らく忘れ去っていました。とくに「ドン・ファン」は細部まで目の行き届いた名演奏ではないかと思います。
2010.03.14 17:35

収集 - neoros2019

1960年初期のマーキュリー時代はともかく1980年まわりのドラティのCDを購入計画にどうかとおもってヤフオクやタワー、アマゾン、HMVで検索しましたがありませんね。
33枚組のフィルハーモニアフンガリカのハイドンの全集も完全廃盤のようです。
CD全盛時代に重量増量のLPでドラティの‘81春の祭典が新発されていたのが懐かしいです。
ショルティやセルと同種の完全主義で職人気質を貫く魅力ある指揮者と思います。
コンセルトヘボウとのバルトークのオケコンを聴き直してその凄みを痛感しています。
専用デッキが必要なシングルレイヤーは勘弁してもらいたいですが普通デッキにかけられるモノで、例えばXRCDやSACDやSHMみたいな形ですべて復活してもらいたいですね。
2016.05.29 Sun 05:47 URL [ Edit ]

そうでしたか。 - 管理人:芳野達司

70年代から80年代にかけて、デトロイトを始め、コンセルトヘボウなどを振ったドラティはとても安定していますね。
この「ドン・ファン」はブックオフだったか、中古で購入しました。
ストラヴィンスキーの三大バレエはLPとCDを初期に購入しました。
ハイドン全集は廃盤ですか。買わないですが、悲しいですね。
コンセルトヘボウとのバルトークのオケコンは凄い演奏ですね。同時期にショルティ、オーマンディが録音しましたが、ドラティは全然負けていないですね。
中古であれば、ディスク・ユニオンで探すのもアリかと思います。
2016.05.29 12:20
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