新国立劇場の制作による「くるみ割り人形」公演に足を運びました(2018年12月24日、新国立劇場にて)。
以前にも書きましたが、チャイコフスキーのバレエを観ることは、人生最高の喜びのひとつと思っています。この公演もそれを裏切りませんでした。
プリマの小野さんを観るのは初めてかも。踊りについて語る術はないのですが、軽やかで優美。すべての動きが、いたって自然でありしなやかで、かつある種の風格も兼ね備えていました。軽やかなのは当たり前かもしれません。笑
「雪のワルツ」での合唱も緻密で素晴らしかったし、後半の各国の踊りも見ごたえじゅうぶん。「花のワルツ」での、オレンジ色の衣装は鮮やかで素敵だった! 踊りも、もちろんよかったです。
バクランさんはバレエ音楽の手だれ。彼のチャイコフスキーを何回か聴いていますが、今回も安定していました。強弱の変化の柔軟さと、管弦楽のバランスのよさ、そして踊り手にぴったりと合わせる呼吸が素晴らしく、聴いていてとても心地がいいのです。
小野絢子(クララ)
福岡雄大(王子)
貝川鐡夫(ドロッセルマイヤー)
渡邊峻郁(ねずみの王様)、他
ウエイン・イーグリング(振付)
大原永子(芸術監督)
アレクセイ・バクラン(指揮)
東京フィルハーモニー交響楽団
東京少年少女合唱隊
PR