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カラス、プレートル、"トスカ"

2018.12.23 - プッチーニ

bizet



カラスのタイトル・ロール、プレートル指揮パリ音楽院管弦楽団・他の演奏で、プッチーニの「トスカ」を聴きました(1964年12月、1965年1月、パリ、サル・ワグラムでの録音)。


この演奏を聴くのは初めて。カラスと云えば、どうしてもサーバタの超絶演奏と比べてしまうのは、いたしかたのないところでしょう。
まずオーケストラが違う。スカラ座の精悍で引き締まった音色に比べ、こちらはふんわりと膨らみがあって明るめ。古き良きパリ音楽院管の、適度に鄙びた味わいが、そこかしこから匂い立ちます。そして、ここぞというときのパワーもある。
当時40歳のカラスはまだまだ若い。歌いぶりはいくぶんまろやかに、でも感情の起伏の大きさは旧盤に、そうひけをとらない。ラスト近く、カヴァラドッシの死を知ったときの慟哭のすさまじさは、この歌手ならではのものでしょう。
ベルゴンツィは優等生的であると感じますが、まじめな騎士という役柄を考えればこれでいいのかな。柔らかくてしなやかな美声を惜しみなく披露していて、心地がよい。
ゴッピは旧盤における、えげつないくらいの憎たらしさは少し弱まっている。ただ、カラスとの絡みなどはドスがじゅうぶんきいており、他の歌手と一線を画するものは依然としてあるように感じます。

いろいろ書きましたが、本盤はわりと状態のいいステレオなので、録音のアドバンテージがあるのは事実。これとサーバタ、両方揃えて損はないでしょう。


マリア・カラス(ソプラノ)
カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
ティート・ゴッビ(バリトン)
レオナルド・モンレアーレ(バス)
ジョルジョ・タデオ(バス)、他
パリ国立歌劇場合唱団
ジャン・ラフォルジュ(合唱指揮)









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