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ミケランジェリの髪型

2006.06.04 - 日記
小生は、偏屈なヒトがわりあいに好きである。
もちろん、自分に火の粉がかからない場合に限っての話だ。
ミケランジェリは、風貌といいスキャンダルの多さといい、
申し分ない。

1920年にブレシアという町に生まれた彼は、他の天才ピアニスト
の例にもれず、幼少の頃からその才能を発揮し、十九歳のときには、
ジュネーブ国際コンクールで優勝し、審査員だったコルトーから
「彼こそリストの再来!」と言われたとのことである。


リスト
フランツ・リスト

若き日のリスト。
かっこいいではないか。
髪型が、いい。

しかし、ミケランジェリも負けてはいない。

ミケランジェリ
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
(若いとき)
   ↓
ミケランジェリ
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
(熟年のとき)


髪型的にはベルリオーズに匹敵する、かっこよさだと思う。
ベルリオーズに続いて真似をしようと思ったが、これも
難しかった!
想像しただけで、断念しました。
非常にだんねんでしたが…。

コルトーが「リストの再来」と評したのは、風貌も踏まえてのこと
だったのかも知れない。
と、勝手に想像、いや妄想してみる。


ミケランジェリは、私生活では常識人だったらしいが、
こと演奏のこととなると、非常に神経質になった。
名ピアニストは、たいてい神経質だという話もあるが、彼は
特別だった。
スタジオでのレコード録音がとても少ないことと、演奏会を
キャンセルしまくるところが真骨頂。

ちょっと極端だが、こんな話がある。
1982年に行われたサッカーワールドカップ決勝戦前日の
新聞記事。
イタリア対西ドイツによる決勝戦が引き分けの場合、再試合を
行うことになっており、そのチケットを購入したイタリア人が
「ミケランジェリのチケットを買うつもりで」と言っていた、
とのこと。

小生は、幸いにも彼の最後の来日公演に立ち会うことができた。
わが拙い人生で、最大の自慢話になるであろうから、冥土の土産
にしようかと思っている。

この公演の模様については、いずれ書くかも知れません。
全く、タイムリーな話題ではありませんが。


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