忍者ブログ

スコット、ヴォットー、"トラヴィアータ"

2018.04.29 - ヴェルディ

ma



アントニーノ・ヴォットー指揮ミラノ・スカラ座、他の演奏で、ヴェルディの「トラヴィアータ」を聴きました(1962年7月、ミラノ・スカラ座での録音)。

スコットのヴィオレッタがとても華やか。声そのものにコクと艶があるし、いくぶん線が細いところはこの役柄に合っているようで好み。「花から花へ」のラストは慣例通り、高音をおしみなく披露していて気持ちがいい。ヴィオレッタのひとつの模範的な歌だと言えるかもしれません。
ライモンディ、バスティアニーニも文句なし。前者は華やかななかにも劇性を備えていて臨場感があるし、後者はたっぷりとしたトルクでもって包容力のある歌唱を聴かせてくれます。バスティアニーニに関しては、立派すぎるため、小市民的なジェルモンという役柄のスケールを大きく超えているところがあるかも。

ヴォットーの指揮はトーンが明るくてカラッとしている。そして、切れ味がいい。小回りをきかせて歌手をしっかりと支えつつ、存在感もあります。
録音は明瞭。弦が左右にクッキリと分離して聴こえるところはこの時代の流行りだったのかな。これはこれで面白いと思います。


レナータ・スコット
ジャンニ・ライモンディ
エットーレ・バスティアニーニ
フランコ・リッチャルディ
ジュゼッペ・モレーシ、他











ma
 
パースのビッグムーン。















PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー