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ムラヴィンスキーのワーグナー「ワルキューレの騎行」

2006.08.05 - ワーグナー

ムラヴィンスキー

ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル 79年東京ライヴ


今日は36度。実にジトジトと暑い。
部屋にこもっていると何もやる気が起こらない。かといって電気代がもったいないから一日中クーラーをつけるわけにはいかない。
身も心も滅入りそうなので、気晴らしに車で本屋へ。
数ヶ月前に買ったまま放りっぱなしだったシノーポリのウェーベルン曲集をおもむろに取り出す。
案の定、エンジンとタイヤの音で、弱音が全然聴こえない。
こういうときは窓を閉め切って、ダッシュボードに常備してある「ワルキューレの騎行」を大音量で鳴らすに限る。
爆演として知られる、79年の東京ライブ。

ムラヴィンスキーのこの曲の異演はいくつかあるようで、私が知る限りでも65年のモスクワ・ライブ(2種)があるから、けっこう頻繁に演奏していたのだろう。
この東京ライブは、モスクワでのものよりも速めのテンポでグイグイと推し進めてゆくが、とりわけトランペットとトロンボーンの骨太の響きが強烈で、モスクワ録音よりも迫力がある。

ラストは、怒涛のような音の洪水であり、マイク(というか、座席で録ったものらしい)に収まりきらず、混沌とした状態で終了する。
時間にしてわずか4分強であるが、燃え狂った音響世界が暴力的に展開されていて、堪能できる。

金玉のしびれる演奏である。

この音楽は、ヒトを狂わせる「毒」を孕んでいる。





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Comment

無題 - garjyu

こんばんは。
これは、許氏の本で大推薦だったので購入しました。生で聴いたら卒倒しそうな熱演ですね。録音を超えて伝わってくるものがあります。

garjyu

2006.08.06 Sun 00:36 URL [ Edit ]

Re:garjyuさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

CD店で視聴してみてあっけにとられ、ダメオシに許氏の批評を読んで、思わず購入しました。
生で聴いた日には、あっちの世界に行ってしまうかもしれません(!?)。
2006.08.06 00:47

無題 - リベラ33

このコンビは一度実演で聴いてみたかったです。
きっと、キン○マしびれる演奏でしょうねぇ。
2006.08.06 Sun 05:45 URL [ Edit ]

Re:リベラ33さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

最後に来日したのが79年でした。
私も残念ながら実演に間に合いませんでした。
女性であれば「子宮がしびれる」ことになるのかも知れませんが、ピンとこないので、記事には載せませんでした。
2006.08.06 09:33

無題 - Niklaus Vogel

吉田さん、おはようございます!
>この音楽は、ヒトを狂わせる「毒」を孕んでいる。
以下の記事を読んで以来、私は運転する際に、この曲を聞くことをやめました(苦笑)。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0404/16/news023.html
2006.08.06 Sun 09:00 URL [ Edit ]

Re:Niklaus Vogelさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

ムラヴィンスキーのこの演奏は、ヒトの暴力的な感覚を目覚めさせるような、そんな凶暴ななにかを感じました。タガがはずれたような音楽です。
とはいえ、運転は安全第一でいきたいと思います(笑)。
2006.08.06 09:38
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