
新宿オペラによるヴェルディ「ドン・カルロ」公演に足を運びました(11月23日、新宿文化センター大ホール)。
このホール、しばらく改装していたけど新装開店となり、久しぶりに訪れました。座席がピカピカ、ゆったりしていて快適。あとはバーコーナーがあれば言うことなし。
演奏も気持ちよかった。
芹澤さんを聴くのはヴァイグレとの「タンホイザー」以来だから約5年ぶり。役柄からカルロはロドリーゴに押されることが多いけど、この日は太陽のようだった。実演で聴いたなかで最高のカルロ。
窪さんのエボリはゆったり伸びやか。中音域の響きにコクがある。懐かしい言い回しをすれば、琥珀色のラブリーボイス。
島村さんのエリザベッタは後半に冴え、しなやかな高音はルチア・ポップを想起しました。
舞台装置は簡素ながら、ラストでは鳥肌。
新宿オペラは今年が30周年とのこと。これからも人生の楽しみのひとつです。
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