忍者ブログ

レヴァインのメンデルスゾーン「交響曲第4番"イタリア"」

2007.08.05 - メンデルスゾーン
levine

メンデルスゾーン 交響曲第3、4番 レヴァイン指揮 ベルリン・フィル


朝青龍、やってしもうた。この事件に対する意見はいろいろあるが、大きな反響をみただけでも、この男のもつ話題性は大変なものである。
特に贔屓にしている力士というわけではないが、実際に観にいって彼がいないとなると寂しいものがある。やはりまだまだいてほしいヒトであることは間違いない。
今朝ある番組で、モンゴルでのサッカーの試合を一部放映していた。朝青龍がけっこううまいのに驚いた。走るのも速いし、難しい体勢からヘディングシュートまで試みている。
疲労骨折していてこの動きなのであれば、万全の状態ならすごいことになりそうだ。
もし、相撲界を追い出されたら、K1という道も充分に考えられる。曙のケースでは、相撲でダメになったからK1もダメなわけで、朝青龍の場合はまだまだ第一線で活躍できる力を保持してのK1参戦だから、期待大だ。
K1がだめだったら、J1という道もあるのではないだろうか。


このCDの1曲目の「スコットランド」はいただけなかった。のっけからこれはイカンと思ったのは、押し付けがましくて雑な弦セクションの響きが、あまりにも耳障りだったからである。録音の音場が急に変わるところもある。
録音当時はカラヤンが辞めて間もない頃だったので、ありあまるパワーが満載なのだが、空回りしているような感じであり、指揮者がもてあましている情景がありありと浮かぶのであった。
途中で聴くのをやめようかと思ったが、逆転を期待して聴き続けていくと、2楽章以降になってアンサンブルが整い始め、イキイキとした表情が垣間見えるようになってきた。それでも前半の失点は大きく、勝ち越しには至らないのだった。
この演奏は封印することにしましょう。

次の「イタリア」は、冒頭からスピード感がよく、楽器もよく鳴っていてこちらはだいぶいい。
もしかしたら曲の性質によるところもあるのかもしれない。弦楽群はここでは明確にパートがわかるし、それぞれがなにを弾いているのかがはっきりとわかるのである。それでも響きそのものは厚ぼったいので、「イタリア」としては少々蒸し暑い演奏である。そのなかでは、木管のソロがことごとくうまい。特にオーボエとフルートは、音にコクがあり落ち着いた歌いまわしを聴かせる。
このあたりベルリン・フィルらしい押しの強さがある。

レヴァインという指揮者、アメリカやイギリスのオーケストラとの相性の良さには定評があり、実際にいいものが多いと思っているが、ベルリン・フィルとはちょっと合わないのじゃないか、と思う。これは前からうすらうすら思っている。レヴァインの求めている方向性と、ベルリン・フィルのアクの強さとが、全然違う方を向いているように思えてならないのだ。
PR
   Comment(2)   TrackBack()    ▲ENTRY-TOP

Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま お早うございます。

朝青龍、色々と取りざたされていますね。それだけの人気者だということだと思いますが~。
サッカーの映像は何度も報道されていましたので、私も見ましたが、確かに身のこなしが軽いですね、運動能力が高いんでしょうね。

レヴァインとヴィーン、ないしベルリンでの演奏は、殆ど聞いたことがありません。どちらも、なかなか一筋縄ではいかないオケストラでしょうから、レヴァインのやりたい音楽をなかなかさせてはくれないのではないかなって思ったりもしますね~。
ミ(`w´彡)
2007.08.06 Mon 08:41 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメント、ありがとうございます。
朝青龍はあまり品はないかもしれませんが、昔の北の湖を思い起こさせるような憎たらしい強さがあり、無視できません。どちらかといえば好きな力士ですね。できれば相撲を続けてもらいたいものです。

レヴァインとウイーンのモーツアルトも少し聴きましたが、いまひとつしっくりきませんでした。ベルリンとは好きなベルリオーズをやっているのですが、どうも聴く気になれないのです。
やはりフィラデルフィアとかシカゴ、ロンドンあたりのオケとの相性がいいと思われ、今後もこれらとの組み合わせを聴きたいものです。
2007.08.06 21:37

無題 - sweetbrier

こんばんは。
「イタリア」、手持ちのCD(セルとカラヤン)のほか、FMでたまに聴けることがあります。冒頭の掴みでさーっと持って行かれちゃうところが好きで、まずはそれを楽しみに聴きます。2楽章、木管の演奏も好きです。どの演奏もおもしろかった、よかったと感じます。

対する「スコットランド」、私にとってこちらは難所続きです。いまだにこの曲の佳境はいずこ?とさまよってます。
2007.08.06 Mon 20:56 URL [ Edit ]

Re:sweetbrierさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメント、ありがとうございます。
「イタリア」、いいですよね。私はシノーポリとショルティの演奏が好きなんです。冒頭で掴まれますね。あとは一気にズルズルと。2楽章すばらしいですね、3楽章も気に入っています。もちろん終楽章も…。

「スコットランド」のお薦めは、マーク/ロンドン饗とショルティ/シカゴ饗です。いい演奏です。一方的にお薦めします。。
定評のあるクレンペラー盤(PO)は、私には少し渋く感じました。いつか気に入るときがくるかもしれません。
2007.08.06 21:45
コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

TrackBack

この記事へのトラックバック
TrackBackURL
  →
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー