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梅が咲いた、ポリーニ、"月光"

2015.02.18 - ベートーヴェン

ma



日曜日の江戸川公園。

モデルの卵たちが、花の前で撮影をしている。真冬の間は休んでいたようだが、もう春を待ちきれない。暖かくなると、若い女性がいろとりどりの洋服を着て花の前に立つ。
まだ寒さは続くが、自然はより鋭敏。梅を始め、オトメ椿も咲き始めた。

この花の中に、ウグイスが潜んでいるのです!


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ポリーニのピアノでベートーヴェンのピアノ・ソナタ14番「月光」を聴く。

これは、彼のベートーヴェンのソナタの中では、比較的早い時期に録音された。早いといっても1991年のことであり、最初に入れた後期のソナタから15年が経っている。

この「月光」は、70年代初頭のポリーニを思い出させる。情緒や色合いを捨て去って、あくまで技巧を重んじた、あの70年代。それは、曲によっては違和感があったりしたが、それがはまる曲であれば右に出るものなし、といった風格すら感じられるものだった。
そのよいところが出ている、これは演奏だと思う。

1楽章は淡々と進む。湖に映る月光を見て妄想する、などという情緒は薄い。ただただ、機械的にピアノは鳴る。
2楽章も似たようなもの。細かいニュアンスや、仄めかし、といった芸はひけらかさない。強弱とテンポの変化はなかなか大きいが、音符の間に意味はない。音そのもので勝負する。

そのスタイルが最も成功しているのは終楽章。ポリーニがかつてショパンの「練習曲」やストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」で披露した、情け容赦のない音の機関銃だ。

ポリーニが生き生きとしている。「レコード会社がベートーヴェンやれって言うからやってるけど、ホントは堅苦しくて嫌いなんだよな」と思いつつ久々の獲物を得たような、そんなはじけぶりだ。


1991年5月、ミュンヘン、ヘラクレズザールでの録音。



おでんとツイッターやってます!




ma


八甲田その13。










買っちゃいました。





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Comment

ポリーニの月光ソナタ - yoshimi

こんにちは。
たしかにポリーニらしさが良い方に現われているのは、第3楽章ですね。
スポーツカーがわき目もふらずに疾走しているみたいです。
アルペジオの最後にくる和音の連打をささっと弾いているのと、全体的にテンポの揺れが少なく、音も澄んでクリアなせいか、パッショネイトな迫力という点では、私にはわりとあっさりした感じがします。
2015.02.23 Mon 12:52 URL [ Edit ]

これはなかなか。 - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。
ポリーニの70年代を思わせるテクニックがさく裂するのが3楽章です。めくるめく技巧、吹雪のように激しく鮮烈です。
1、2楽章も独特ではないでしょうか。青い炎がゆらゆらとしていて、一見無愛想ですがひそやかな情熱が溢れているように思うのです。さっぱりとした月光。うがっていえば、ハードボイルドな月光と言えるような気がします。
ここまで、ポリーニのベートーヴェンを三分の一聴きました。そのなかでこの月光は、深く印象に残ると思います。
2015.02.23 20:46
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