ブルックナー交響曲第8番 ベイヌム指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管横浜球場で野球を観る。
横浜対中日。最下位争いではあるが、見ごたえのある投手戦となった。
9回まで2時間20分のスピード試合だったが、延長11回までもつれた。
横浜先発は小林。期待の若手。今日は8回まで1失点無四球の好投。
スターティングメンバー。中日の川井は9回を投げて1失点、これも無四球。
遠くてわからないが、内川。先制のきっかけとなる2塁打を放つ。
これも遠くてわからないが井端。守備機会が多く、危なげのない守りぶりを堪能させてくれた。同点のホームランも。
スタンドから見上げるランドマークタワー。
ベイヌムのブルックナーは剛直。
全曲で72分は、多くのこの曲の演奏の中で速い部類に属すると思うが、聴いてみるとさほど速い感じはしない。じゅうぶんに音が鳴っていて細部がキッチリ聴こえるところから、スケール感が豊富だからそう感じるのかもしれない。
テンポの揺れは少なく、直球主体に組み立てている。かといって一本調子ではなく、強弱の抑揚がほどよくきいていて、手ごたえがしっかりしている。
楽器間のバランスがいいのは、このオーケストラの持ち味であるし、指揮者のリードが的確であることも影響しているのだろう。
終楽章でベイヌムが変化をみせる。冒頭の直後に炸裂するティンパニがリタルダンドをかけている。
少しずっこけそうになったが、その後はいままで通りに淡々と流れていく。あれは何だったのか。微妙なスパイスである。
1955年6月、アムステルダムでの録音。
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