コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で、ブルックナーの交響曲7番を聴きました(1958年6月、ライプツィヒの録音)。
これは、ゴツゴツした肌ざわりの演奏。
先日に聴いた、スイトナーとベルリンの演奏に比べると、オーケストラの肌ざわりが硬質。録音の塩梅もあるのかもしれません。
そのせいか、いささかぶっきらぼうに聴こえるのだけど、カドが丸いので、ガサツな感じはしません。それにしても低弦が強いようで、右のスピーカーがビビります(笑)。
1楽章は無骨。でも、シューリヒトやマタチッチらとは異なる風合い。聴いたことがあるようで、実はない演奏。
2楽章のワーグナー・チューバは、まるでパルテノンのように荘重。ほとんどこれで勝負あった、という響き。金管がくすんだ音色だからか、弦のまろやかさが一層際立っているようです。山頂は打楽器なし。
3楽章は大河を思わせる滔々とした流れ。カクシャクとしたリズム。
終楽章も大柄。豊穣な厚みを保ちながら、毅然として透明感のある弦楽器が素敵。ずっと聴いていたいと思わされます。
録音は年代相応ではないでしょうか。
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