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散歩、ポリーニ、"葬送行進曲"

2013.02.10 - ショパン
 
ch
 

ショパン曲集 マウリツィオ・ポリーニ(Pf)






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神田川。桜の季節以外は味もそっけもない。





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神楽坂上。日曜日は歩行者天国になっている。この街の魅力は裏路地だが、多すぎてなにがどこにあるのかよくわからない。






ポリーニのショパン「ピアノソナタ2番」を聴く。

この曲をわりといろいろな演奏で聴いてきたが、もっとも好きな演奏はポリーニの最初の録音である。
冴えわたるテクニックにはキレがあり、それがピンと張りつめたような緊張感をもたらせている。ゾクゾクするような透明感がある。

24年ぶりとなる、この新盤はどうだろうか。一抹の不安を感じつつ聴いてみた。
テンポはこころもち旧盤よりもゆっくり。鋭さはすっかりと影をひそめていて、おおらかな、広がりのあるピアノといえる。スケールの幅は大きくなった。
その代わり失ったものは少なくない、とみる。抜き身の白刃を突き立てているような旧盤の、のっぴきならないスタイルは、捨てるにはあまりにももったいない。

加齢とともに失われた技巧をどう補填するかは、どのピアニストにとっても大きな課題だと思う。それをどう克服するか、ひとそれぞれであり、うまくいったケースもあれば、失敗した人だっている。ポリーニは特に技巧という側面からみられていた(というか私がみていた)から、それをどう超克するのかとても興味深いのだ。おりにふれて、聴いていきたいピアニストである。

結論を言うと、ポリーニはこの曲に関しては、80年代に録音した演奏のほうが魅力が大きいと思う。
ただ、最終楽章は深い。こんなにじっくりと、丹念にこの音楽を弾いているのをほかに聴いたことがない。




2008年3月、ミュンヘンでの録音。












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Comment

変化したポリーニ - yoshimi

こんにちは。
ポリーニのピアノ・ソナタ第2番と第3番は、私も旧盤の録音を学生時代によく聴いてました。
ポリーニは1980年代半ばから、ピアニズムが徐々に変わっていったように思います。
ちょうどその頃、リサイタルを聴きに行きましたが、ペダルを多用して響きが混濁していたのに驚きました。
CDもそういう演奏が多くなって行きましたので、すでに技巧的な問題を感じていたのか、それとも、何か別に思うところがあったのか、よくはわかりませんが...。
今のポリーニの方が深みや叙情があって良いという人も少なくはありませんが、私には昔のポリーニの研ぎ澄まされた鋭さが懐かしく思えます。
2013.02.11 Mon 13:34 URL [ Edit ]

変わりましたね - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。

ポリーニはここ最近わりと多くの録音を出しているようですが、ほとんで聴いていません。このショパンはワルツとソナタが聴きたかったのですが、ショパンではあと前奏曲も聴いてみたいと思っています。

音そのものは確かにあまりきれいとはいえない(世界のトップクラスにしては)と感じます。
そのぶん風格が増したかというと・・・それはあまり感じませんでした。
バッハなども機会があれば聴きたいところですが、いまのところ私も70年代のポリーニのほうに魅力を感じます。
2013.02.11 18:47
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