忍者ブログ

シノーポリのシューマン「交響曲第2番」

2007.06.06 - シューマン
シューマン

シューマン 交響曲第2番 シノーポリ指揮ウイーン・フィル


会社の近くに立ち食い蕎麦屋があって、時々足を運ぶ。ここは昼時になるといっせいにヒトが押し寄せてくるので、ちょっと時間をずらさないと入ることができないことがあるが、この店で気になることがあるのだ。
正午あたりは忙しいから回転を早くするという意味で、どんぶりにあらかじめ茹でた蕎麦やうどんを持って並べてあるのだが、ラーメンは茹でてから提供するのである。
蕎麦とうどんは、前もって茹でたものに汁をかけただけなので、ノビているわけだ。でもラーメンは作り置きをしていないので、モチモチした食感が充分にあって、350円のわりにはけっこういける。立ち食い系の店というのは、こうしたところが多いのかも知れないが、ちょっと納得がゆかないなあ。何故ラーメンだけ別格なのか。確かにラーメンのノビたものは食えないけれども、蕎麦やうどんがノビてもいいわけじゃあない。ラーメンだけ何故別扱いなのか、知りたいところである。


シンフォニー第2弾はシューマン。この曲には思い入れがある。
最初に聴いたのは大学のときだから約20年前。シノーポリ指揮ウイーン・フィルの演奏だった。
あの頃はヒマであった。湯水のごとく時間を使うことができた、いや、かなりもてあまし気味であった。だからクラシック音楽をたくさん聴いたし、映画も観て、ときどきテツガクやブンガクを齧っていた。
そしてなんだか悩みもいっぱいあったような気がする。ヒマで自由な時間があっても悩みがあるというのは、今では納得のゆかないことなのだが、そうなのだった。いったい何を考えていたのか、その一部はいまでも思い出せるけれど、信憑性が疑わしい。青春時代とはそういうものなのだと一般的な言葉で片付けてしまうのが、やはり適切なのかもしれない。今考えるのは、少々気が重いし…。まあ、難しい時期だったわけだ。

で、そういうわけのわからないときに、ある程度、心を軽くしてくれたのだ、私にとってシューマンとシューベルトだった。シューベルトは「水車小屋の娘」、シューマンはこの第2だった。この交響曲を、当時は日に3回聴いたこともあった。あまり簡単な音楽ではなかったけど、聴いていて心が少し軽くなったものだ。
シノーポリとウイーン・フィルの演奏は、今聴いても私的ベスト。しなやかさがすばらしい。
弓を限界まで引き絞った挙句、一気に解き放ったときのような、瞬発力と弾力感に満ち溢れている。第1楽章の主部に入るときのシーンがそうだ。あと、スケルツォと終楽章のスピード感も、聴いていてわくわくする。シノーポリの演奏は、ときにスマートさが鼻につくこともあるが、この曲についてはそういうことを感じない。
ちなみに、彼が後年にドレスデンといれた録音は全く別物といっていい。こちらは、言っちゃ悪いけど、なんだかやっつけ仕事のように感じる。
PR
   Comment(4)   TrackBack(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

無題 - bitoku

吉田さん、こんばんは。

シューマンの2番好きです。シューマンのシンフォニーは1番の「春」とこの2番がお気に入りです♪

でもド真面目サバリッシュの盤しか持っていないので何か良い演奏がないか探していました。
シノーポリ盤は聴いたことがありません。
この人は(屁?)理屈先行型でほとんどの演奏は好きではありませんが、吉田さんのお勧めなら聴いてみたいです。

そういえば先日ディスクユニオンの新宿クラシック館でレヴァイン&VPOのが掛かっていて中々ノリが良くて気に入りました。

何故かこの2番を聴くと元気になれます。何故なのか分からないのですが。。。



2007.06.06 Wed 22:41 URL [ Edit ]

Re:bitokuさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
シューマンの交響曲はみんな好きなのですが、特にこの2番には思い入れがあります。
シノーポリ/ウイーンの演奏は、ちょっと神経質ではありますが、ハマッてしまいました。対抗馬はサバリッシュとハイティンク、カラヤンというところです。

(屁?)理屈先行型という意味では、この演奏もそうかも知れません。彼の「音楽を精神分析する」という手法が未だに理解できませんが…。とはいえ、ここではウイーン・フィルのしなやかな演奏を充分に堪能できるかなあと思います。
2007.06.06 22:59

無題 - Niklaus Vogel

吉田さん、こんばんは! この録音がリリースされた時の衝撃は大きかったですね! その直後だったか、手兵のフィルハーモニア管との来日公演の一つ(確か県民コンサートのようなもので)でも聞きましたが、妙にゴツゴツした演奏であった記憶があります。
ドレスデンとの録音はもう少しこのオーケストラの特質が活かせていれば、また別の魅力もあったのでしょうけれども…。
2007.06.06 Wed 23:55 URL [ Edit ]

Re:Niklaus Vogelさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
フィルハーモニア管との来日公演の演目にもなりましたね。いつかFMでも放送されたように思いますが、演奏はぜんぜん覚えていないので夢だったかも…。
ドレスデンとの全集は、非常に期待していただけに残念でありました。全体にぬるい演奏なのですよね。彼もあのころは少なくない量の録音をこなしていたので、思うように時間を取れなかったのでしょうかね。
2007.06.07 12:31

無題 - しじみ

こんばんは。
私の場合、実は2番の第一候補はシューマンでした。それがいつのまにか別の曲に。1~4番までは作品が多すぎて、逆に選ぶのが大変だったりしますね。
シューマン、シューベルト。それに私の場合はブルックナーも。確かに簡単ではない曲も多いですが、ものすごく心にしみてくる美しい曲があったりして、たまに掘り出しもの(?)のステキな曲に出会った時はすごく嬉しくなる作曲家です。
2007.06.07 Thu 19:31 URL [ Edit ]

Re:しじみさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
しじみさんのシューマン2番、読みたかったですねえ。おっしゃるように、1~4番までは選ぶのが大変です。まだ3,4を何にするか模索中であります。逆に7番以降は、わりと限られてきますので、みなさんと重なることもあるかも知れません。
これを機会に、新規開拓もできればいいかなあと思っております。
2007.06.08 13:01

無題 - stbh

お邪魔します。
この曲は、「ライン」や「春」と比べてとっつきにくかったのですが、このシノーポリ/VPOの録音ではじめて「見えました」。感慨深い録音です。
ちなみに「ライン」が見えたのはレヴァイン/CSO(だったかな?)でした。
2007.06.08 Fri 23:52 URL [ Edit ]

Re:stbhさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
私もそうです。シノーポリ/VPOで目から鱗が落ちました。そのあと、カラヤン、ハイティンク、メータ、サヴァリッシュ、レヴァインなどの演奏も聴きまして、それぞれ良いですが、最後はこの録音に落ち着きます。
ちなみに「ライン」はジュリーニ/LAPOが良かったです。あとハイティンクも立派な演奏でありました。
2007.06.09 09:32
コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

TrackBack

この記事へのトラックバック
TrackBackURL
  →
カレンダー
07 2017/08 09
S M T W T F S
2 3 4
6 7 9 10 11 12
14 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カテゴリー