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コレギウム・アウレウムのベートーヴェン「交響曲第3番"英雄"」

2007.06.08 - ベートーヴェン
eroica

ベートーヴェン「英雄」 コレギウム・アウレウム合奏団


なつかしい1枚を。
このLPが発売されたのは、確か1977年。何故覚えているかというと、初めて買ったレコ芸が1978年2月のリーダーズ・チョイスだったからだ。
リーダーズ・チョイスとは、前年に発売されたレコードを読者が投票してランキングを決めるという、いわば総集編といった類のものなのだが、この時代のそれは錚々たるものであった。
思い出せるものだけでも、ジュリーニのマーラー第9、クライバーのベートーヴェン第7、アバドの「復活」、なんていうところがランキングの上位を占めていた。カラヤンやベーム、グールド、ゼルキン、バーンスタインといった人たちが存命で、毎月のようにバシバシと新録音を出していたのだから、今思えば贅沢な時代であった。
そのなかでも、この年にわりと派手な存在だったのがコレギウム・アウレウム合奏団の「英雄」だった。ランキングでも上位にくいこんでいたはず。
本格的な古楽器を用いた演奏ということで、後年のクライバーの新作なみのインパクトがあり、騒がれたものだ。
当時中学生だった私も、なけなしの小遣いをはたいてこれを買ったのは言うまでもない。
印象はというと、
・響きがくすんでいる
・提示部をきっちり反復している
・小編成だ
というもの。
それは今もあまり変わりない。のちに出現したブリュッヘンやガーディナーのように峻烈なものはなく、どちらかといえば鄙びた演奏なのである。
この演奏を古楽器演奏の過渡期だとする評をよく聞くが、ベートーヴェンの時代の演奏って、いつもブリュッヘンみたいに激しかったのだろうか、という疑問はあって、コレ・アレのような演奏が実は当時主流だった、ということもありうるのじゃなかろうか、とも思うのだ。
この演奏の適度なヌルさが、ときに心地よい。
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Comment

無題 - bitoku

吉田さん、こんばんは。

>このLPが発売されたのは、確か1977年。

流石は吉田さん。クラシック鑑賞歴も年季が入っていますね。
クラシック鑑賞歴約20年の私はコレ・アレは知りませんでした。

>のちに出現したブリュッヘンやガーディナーのように峻烈なものはなく、どちらかといえば鄙びた演奏なのである。

古楽器派の方々は学生運動(死語?)の左翼みたいに少々力み過ぎかも知れないですね。(笑)
もっと力を抜いて自然体で演奏してみたら良いのに。。。

>この演奏の適度なヌルさが、ときに心地よい。

う~ん、ヌルい「英雄」もなんか面白そうですね。「英雄」のCDは沢山出てますが、ありきたりのものを聴くよりこちらの方が面白そうで興味津々です。

>いつもブリュッヘンみたいに激しかったのだろうか、という疑問はあって、コレ・アレのような演奏が実は当時主流だった、ということもありうるのじゃなかろうか、とも思うのだ。

ブリュッヘンとか古楽器派の人の解釈に根拠は無いですからね。

コレ・アレは「運命」も録音があるのでしょうか?
「英雄」と合わせて聴いてみたいです。

2007.06.08 Fri 23:25 URL [ Edit ]

Re:bitokuさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
年季…歳だけは確実にとっていきます(笑)。どちからといえばヒマであった学生時代のほうがよく聴いていたかもしれません。

コレギウム・アウレウムは、一時期、ハルモニア・ムンディから多くの録音を出していました。演奏と共にジャケットも渋くてそそりましたが、結局「英雄」しか聴いていません。
ブリュッヘンの刺激的な解釈も楽しいです。これを超特急だとするならば、この盤は鈍行列車ですね。
コレ・アレは第7は録音していましたが、「運命」はどうでしょうねえ? 私はちょっと見たことがありません。あれば聴いてみたいですね!
2007.06.09 09:27

無題 - Niklaus Vogel

吉田さん、こんばんは! 第3番は王道の中の王道の選曲であるにもかかわらず、音盤が凝っていらっしゃいますね!
コレギウム・アウレムはモーツァルトの「グラン・パルティータ」が最も印象的でした。なんとものどかな趣。
1977年から78年くらいですと…まだ私はクラシック音楽にのめり込んでいません(笑)。「風と雲と虹と」や「黄金の日々」のテーマ音楽をモノラルのラジカセで聞いていました(爆)。
2007.06.09 Sat 00:40 URL [ Edit ]

Re:Niklaus Vogelさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
第3番はフルヴェンにしようかと思いましたが、あまりにもまっとうなので、演奏者くらいは少々地味なところを選んでみました。
コレ・アレも、今ではとても中途半端に位置づけされるソリストになってしまいましたが、あれはあれでいいものだと思います。
「風と雲と虹と」…平将門ですね! 観てました。月曜日に話題になるくらい学校ではやりました(笑)。
2007.06.09 09:38

無題 - しじみ

おはようございます。
ヌルい「英雄」、私も興味津々です。
ベートーヴェンの交響曲の録音って本当にさまざまで、聴く側もその時その時で好みが変わってきますね。私はカラヤンの第九に始まり、クライバーの5&7番にはまり、金聖響&オーケストラ・アンサンブル金沢の3番をひたすら聴きまくったりという変遷があります。いろいろな録音を聴き込んでいくと、そのときの気分でチョイスできていいなあと思いました。

ところで、1977年というと、私はランドセルを背負い始めたばかりで、クラシック音楽どころかピンクレディーのUFOの振り付けに夢中になっていました(笑)
2007.06.09 Sat 09:18 URL [ Edit ]

Re:しじみさん、おはようございます。 - 管理人:芳野達司

コメントをありがとうございます
ヌルい「英雄」もいいものです。あまり英雄的ではなく、音楽がたゆたっているような感じです。
ベートーヴェンの交響曲、おっしゃるとおり聴ききれないくらいの録音が出ています。そのなかで何をチョイスしていくかは楽しいものですが、反面悩みどころであります。
カラヤン、クライバーもいいですし、ブリュッヘンやセルも落とせません。フルヴェンもいますね。まだまだ聴いていない演奏が多いです。

1977年はちょうど彼女たちが出たての頃でしたっけ。私は「ペッパー警部」が好きでした。のちのミニスカポリスなんてのもわりと(笑)。
2007.06.09 09:47

無題 - rudolf2006

吉田さま こんにちは
コレギウム・アウレウムの「英雄」ですか
当時は「ピリオド奏法」など、まったく言われていなかったですよね、その方が良かったような感じもします。
緩い感じのベトベン、良いですよね、いつも、眉間に皺の寄ったような演奏でないものも聴いてみたいですよね、意外にイタリア人の指揮者の演奏は、そんな感じがしないものですよね

ミ(`w´彡)
2007.06.09 Sat 14:14 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
「ピリオド奏法」って言葉はなかったような気がしますね。楽器そのものの違いよりも、小編成で「英雄」をやるということが奇異に感じる時代でありました。
緩いベートーヴェンもときにはありかなと思います。プレヴィンとか緩めですね。イタリア系ですと、トスカニーニとかジュリーニの第5なんかは厳しいですね。アバドやムーティはわりにゆったりしている印象があります。
2007.06.09 21:33

無題 - 丘

こんにちは。このLP盤私も持っています。
「英雄」はベートーヴェンの交響曲では最も好きな方なので、幾種類か揃えた中の一枚。
古楽器での小編成の「英雄」は当時珍しくてかなり話題になったものですね。
でも、私はあまり感動しなくて、あまり聴いていませんが。
2007.06.09 Sat 16:58 URL [ Edit ]

Re:丘さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
LP盤を持ってらっしゃいますか。反復をしているせいで、前半が特に長い演奏ですよね。
私も「英雄」はベートーヴェンの交響曲の中で好きな曲なので、いろいろ聴きました。このLPは当時大きな話題になったので、迷わず購入しました。演奏そのものは、今となってはさほどインパクトないですが、独特の味があって、たまに聴きたくなります。
2007.06.09 21:37
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