
ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデンの演奏で、R・シュトラウスの「英雄の生涯」を聴きました(1972年3月、ドレスデン、ルカ教会での録音)。
少し前までは、シュトラウスの管弦楽曲をあまり好きではありませんでした。ここ最近になって、「ばらの騎士」を何回か舞台で観てから、これらの曲がすっと胸に溶け込んでくるようになりました。
この曲を聴くとしたら、マゼール/クリーヴランド管弦楽団かショルティ/ウイーン・フィル。どちらもたっぷりとしたカロリーと、鮮やかな切れ味をもつ演奏です。
いっぽう、ケンペだって、ショルティに負けないくらいにシュトラウスの権威とも云える指揮者なわけであって、聴く前から安心していました。
果たして、いい演奏です。
ショルティほどグラマラスではないものの、端正な美しさがあるうえに、各楽器がコクのある優しい音を醸し出しています。ヴァイオリン・ソロもいいし、皮の香りのするティンパニも魅力。
ケレン味のない、自然な佇まいのようなものを感じる演奏です。
パースのビッグムーン。
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