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チョン・ミュン・フンのR・コルサコフ「シェエラザード」

2007.03.18 - R・コルサコフ

シェエラザード

R・コルサコフ「シェエラザード」 チョン指揮パリ・バスティーユ歌劇場管弦楽団



今日は将棋のNHK杯決勝。この時期がくると、もう年度末なのだなと感じる。元旦にも思うけれども、1年の長さというものは、自分が歳をとるにつれて加速をつけて短くなってゆくものだ。
現代は人生80年というけれども、はっきり言ってそんなに長生きしたくもない。残りの正月だって数えるほど迎えられればいい。昔のようなワクワク感はとうにないし。
もっとも、そんなことをいう輩に限って長生きしたりする。困ったものである。


チョンはパリ・バスティーユ・オペラの創立時に音楽監督となり、フランス国内の政治的問題で解任される94年までに5シーズンあまりを務めた。地元での評判は上々であり、経済的にはDGと専属契約を結ぶなどで潤っていたのじゃないだろうか。
オペラはもちろんであるが、ロシア・フランス物を中心とした管弦楽曲の数々の録音は大いに楽しませてくれたから、このオペラ・ハウスとの関係が断たれたことはかえすがえすも残念であった。
この「シェエラザード」は1993年9月の録音。
音楽は、腕利きのペンキ職人が次々と壁の色を塗り替えていくように実にテキパキと進行してゆく。全曲で41分程度だから比較的速い演奏といえるだろう。テンポだけをとれば、あの珍妙にして愛すべきマゼール/クリーヴランド管弦楽団の演奏を彷彿とさせるが、これはあのように角ばったものではなく、とても滑らかで輝かしい響きの演奏となっている。いわゆるロシア的重厚さというものは影をひそめ、この曲には似つかわしくないような「軽やかさ」を感じるのだ。そういった点で、ユニークな解釈だと思う。
フィル・アップの組曲「火の鳥(1919年版)」も、直線に突き進む推進力を感じずにはいられない演奏。
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