忍者ブログ

石原妙子、中島郁子、ヴェルディ"アイーダ"

2017.03.10 - 演奏会

ma



石原妙子のタイトルロール、中島郁子のアムネリス他で、ヴェルディの「アイーダ」(演奏会形式)公演に行く(2017年3月9日、豊洲シビックセンターホールにて)。

歌手たちは、みんなパワフル。ホールは収容人数300人くらいの大きさなので、隅々まで声が響き渡った。
全体を通してレベルが高いものだったけど、敢えて言うなら、嫉妬と純愛との激しいせめぎ合いであるところの、二幕のアムネリスとアイーダの二重唱がとりわけ素晴らしかった。
アムネリスは、ふくよかで厚みがあり、肉感的。音程もいいけれど、声そのものがセクシー。このアリアの歌い終わりのところでは、体に電流が走った。ジュリエッタ・シミオナートを思わせる名唱。
アイーダは、透き通った直線的な声、そして凛とした気品に溢れていた。かといって線が細いわけではなく、舞台をリードするスケールの大きさもあった。技巧と力はラストまで安定しており、持続するスタミナはたいしたもの。

男声もみんなよかった。のびのびしており、力感に溢れた、非の打ち所がない歌だったように思う。
歌手同士の、音量のバランスも最適であるように感じた。

それからピアノ。アリアの伴奏部分の堅実さ。そして、ソロ部分である「凱旋のパラフレーズ」での確かなテクニック。危なげがなかった。最後まで、張り詰めるような緊張感を保っていた。

このメンバーによる舞台を観てみたい、と思わずにはいられない公演だった。


アイーダ:石原妙子
アムネリス:中島郁子
ラダメス:柾木和敬
アモナズロ: 藪内俊弥
ランフィス:田中大揮
王:狩野賢一
ピアノ:藤原藍子
お話し:山田亜寿香




ma








ma
 
パースのビッグムーン。








PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー