本村睦幸さんのリコーダー、ジュゴンボーイズと仲間たちによるコンサートに足を運びました(2021年5月28日、ルーテル市ヶ谷にて)。
これは、CD「ナポリのリコーダーコンチェルト」発売に伴い予定されていたコンサートの延期公演で、CDの収録曲がそのまま演目となっています。
同じCDを2度3度聴くことはあまりないのだけど、これには繰り返し触れたものです。だから、楽しみにしていました。
どれも愉悦だったけれど、とりわけ好んでいるメーレの15番ソナタは、日曜日の昼下がりのような憂い(1楽章)と疾風(2楽章)、そして天空を舞う雲雀のように軽やかな味わいと微笑み(4楽章)がありました。仕事と酒で溜まった1週間の澱が洗い流されるかのよう。
全体を通してあたたかく、優しく纏う5月の風のような肌ざわりはCDと同じ。コンサートでは、それが淡い芳香を残しつつ、永遠に消えゆくところが儚く、また潔いのですね。これが生演奏の味わい。
さて、明日の自分の演奏も頑張らにゃ。
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