
明日からの入院前にドイツリートを聴きに行きました。
仲道郁代さんのピアノと加耒徹さんのバリトンで。
「音楽に寄せて」はあの世に持っていきたい曲のひとつ。甘い声が長い残響に溶ける至福。
「即興曲142-3」は細かなテンポの揺れが心地よかった。
「遥かなる恋人に寄せて」は、いきりたっているところがいかにもベートーヴェン。出演者が「器楽的」と評したのは、歌とピアノがときにそれぞれ独立しているところを指したのかな。
「白鳥の歌」において、2人は曲順を大胆に入れ替えた。座りが悪いなぁと思ったのは最後のところ。通常「影法師」→「鳩の便り」の順が「アトラス」→「鳩の便り」の順で歌われていた。ただ元々、曲順はシューベルトが編んだものではなく出版社が決めたものだから、今回の順番はアリだとは思う。慣れのモンダイか。
全体を通して、柔らかくて流麗なピアノと、マイルドなバリトンを心ゆくまで堪能しました。
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この歌曲集のピアノは歌と同じような動きをしているのですね! ふだん比較的よく聴く、シューベルトやシューマンのリートとはなにかが違うとボンヤリ感じていましたが、なるほどです。ピアノは歌と溶け合うというより、対抗しているような雰囲気と言ったらいいのでしょうか。
先ほど退院したので返事が遅れ、恐縮です。体調はまあまあです。順調ならば今月末くらいに手術をする予定です。