忍者ブログ

二期会公演、ビリー指揮、プッチーニ、"三部作"

2018.09.11 - 演奏会

ma




ベルトラン・ド・ビリー指揮 東京フィル・他の演奏、二期会によるプッチーニの「三部作」公演に足を運びました(2018年9月9日、新国立劇場にて)。

陰惨な不倫劇である「外套」、過去の不実を悔いるために修道院に入った女の悲劇を描いた「修道女アンジェリカ」、「ジャンニ・スキッキ」は相続をめぐるドタバタ喜劇。暗いトーンの2作とスキッキとを休憩で隔てたことで、プッチーニが書いた音世界の多彩さを一層感じることができました。

「外套」から「アンジェリカ」には、ほとんど間隔がなく、一気呵成に流れこみました。そして私は、アンジェリカは実は「外套」のジョルジェッタだということに気づきました。過去の過ちであったことの不倫と出産。いささか無理があるかもしれませんが、大まかな流れの辻褄は符合します。アンジェリカの素晴らしい歌唱に、ラストでは涙を抑えることができませんでした。
「ジャンニ・スキッキ」は、まるでアメリカのアニメみたいな色彩の舞台。タイトル・ロールの存在感が光ったように思います。

ビリーの指揮は、首席指揮者を務めるウイーン放送交響楽団とのモーツァルト、ダ・ポンテ・オペラをCDで聴いていましたが、実演は初めて。切れのあるリードは安定感がありました。
東フィルはいつも通りの演奏。文句のつけようがない!

ミキエレットの演出は、三作ともコンテナをメインに据えたもの、小道具のシンボリックな味付けが冴えていたように感じましたが、細かな描写には考えさせられました。
考えさせられることは、果たしていいことなのか。それは内容によるものなのでしょう。











PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:老究の散策クラシック限定篇
-02/23(Sun) -
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:老究の散策クラシック限定篇
-02/16(Sun) -
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:老究の散策クラシック限定篇
-02/16(Sun) -
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:名無し
-02/16(Sun) -
仲道郁代、加耒徹、「白鳥の歌」ほか from:Yoshimi
-01/28(Tue) -
最新TB
カテゴリー