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ブッフビンダー、東京公演、ベートーヴェン・プロ

2019.09.24 - 演奏会

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ルドルフ・ブッフビンダーのピアノ・リサイタルに足を運びました(2019年9月23日、東京オペラシティ、タケミツ・メモリアル・ホールにて)。
 
ベートーヴェン
 ソナタ8番「悲愴」
 ソナタ21番「ワルトシュタイン」
 ソナタ23番「熱情」
 
この人のベートーヴェン、CDでいくつか聴きました。その限りだと、とてもふくよかなピアノを聴かせるという印象。慌てず騒がず、どっしりとしている。
この日の演目であるベートーヴェンの中期作品に、正直言って最近はあまり興味を持てないのですが、彼の実演を聴くのは初めてなので楽しみにしていました。

果たして、好みではなかった。

彼はこれらの曲を、おそらく何千あるいは何万回弾いたか知れない。だからでしょう、技巧的にとても安定していました。音に弾力があり、かつフォルテシモでも濁らない響き。並大抵ではないと思われます。
ただ気になったのは、恣意的なテンポの変化。幹ではなく、枝葉末節に拘泥した度重なる速度のゆらぎは、口当たりは良いけれども全曲を通してみると、罪のない華やかな装飾に過ぎないように感じられ、琴線に触れることはなかった。終始ゾワゾワするような気分でした。

終演後はブラボーの嵐。マイノリティを感じたなぁ。














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Comment

若い頃の演奏とは違ってます - yoshimi

こんばんは。
ブッフビンダーは今年になってドイツ・グラモフォンと専属契約してますから、欧州でも人気があるようですね。

ブッフビンダー曰く、ベートーヴェンを弾く目的は「最終的な演奏解釈の中で伝統と革新性、忠実さと自由、確実さと寛容を、つねに融合させること」なんだそうです。

私が知っている限り、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は2回録音しています。2回目は2010年のライブ録音で、若い頃のクールで精緻なスタジオ録音とは全く違います。
さすがに手慣れている分、指回りが良くて自由闊達ではありますが、タッチが粗いというか丁寧でないというか、私も好きにはなれませんでした。

バッハ録音でもペダルを多用して残響が多く流麗なのですが、こちらもタッチの精緻さと表現の繊細さに欠ける印象でした。
2019.09.26 Thu 23:14 URL [ Edit ]

yoshimiさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

御年72歳にしてDGと契約とは、人気の高さがわかります。
ブッフビンダーの言葉、簡単そうで難しいような。今のスタイルに合っているような、あるいはそうでもないようで、なかなか一筋縄ではいかないのでは。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集はそうでしたか。僕は最初のを聴いたのかもしれません。けっこう腑に落ちたのです。
タッチが粗い。なるほど。よく言えば自由闊達、悪く言うと雑な感じはしました。ワルトシュタインのグリッサンドなど技巧はとても見事だったのですが。
ピアノはスタインウェイだったようです。
2019.09.26 23:54
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