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トリオ・ヴァンダラー、サン=サーンス"ピアノ三重奏曲1番"

2019.09.29 - サン=サーンス

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トリオ・ヴァンダラー演奏で、サン=サーンスのピアノ三重奏曲1番を聴きました(2004年、パリでの録音)。

このトリオは、丸の内の「ラ・フォル・ジュルネ」の常連で、一度聴いたことがあります。そのときはマルティヌーの音楽よりも、彼らの大柄な姿が強く印象に残りました。
でもこうしてCDで聴くとそんな余計(?)な残像を抜きに、目鼻立ちがはっきりした、かつふくよかなアンサンブルを楽しむことができます。

学生時代は吉田秀和に心酔していたから、サン=サーンスの音楽を馬鹿にしていました。
でも、こんな意見があります(ブログ仲間の投稿の孫引きです m(__)m)。
「サン=サーンスなどの作品の面白さを本当に味わうことができる人こそ、音楽分野の文明人。
 彼らの作品を 『華麗だが内容に乏しい』 と軽蔑し、その対抗馬にベートーヴェンのコンチェルトやカルテットを持ち出す人は野暮天だ。
 ごはんと味噌汁があれば、ケーキも紅茶もいらないという無粋者に、サン=サーンスの音楽の贅沢で粋な味わいが分かるはずもない」(渡辺和彦)。

そのなかで、今は室内楽に興味をもっています。瀟洒で、粋で、軽やかで華がある。
キリリと冷やした白ワインと共に。最高の贅沢です。


ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアン(ヴァイオリン)
ラファエル・ピドゥ(チェロ)
ヴァンサン・コック(ピアノ)
















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Comment

聴いて楽しいサン=サーンス - yoshimi

こんにちは。
サン=サーンスはどの曲も楽しく聴けるので、ロマン派のなかでもとても好きな作曲家です。
技巧的に華やかでメロディアスですが、叙情的にはさっぱりしているので後味爽やか。洗練された瀟洒な音楽だなので、まさに”贅沢で粋な味わい”があります。

『ピアノ三重奏曲第1番 』の第1楽章は、主題旋律がピアノコンチェルトにちょっと似ていますね。
室内楽曲なら『ヴァイオリンソナタ第1番』もいいですね。特に短調の第1楽章の冒頭を聴くとゾクゾクっとするので、これはしっかり覚えています。
ピアノ曲ならデュシャーブルが録音した『6つの練習曲作品52&作品111』が掘り出し物だと思います。
2019.10.02 Wed 11:45 URL [ Edit ]

yoshimiさん、こんばんは! - 管理人:芳野達司

同感です。
若いころ、吉田秀和に傾倒していました。彼はサン=サーンスをけちょんけちょんに貶していて、その影響で一時期敬遠していました。
でも大人になり(笑)視野を広げようと、この10年くらい聴きだしています。
室内楽、素晴らしいです。といいつつ、ヴァイオリンソナタ1番や6つの練習曲はまだ未聴です。聴いてみます、ありがとうございます。
2019.10.02 21:27
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