忍者ブログ

ゲルギエフ、五嶋龍、マリインスキー歌劇場管弦楽団

2019.12.07 - 演奏会

ma



ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団(ヴァイオリン:五嶋龍)のコンサートに足を運びました(2019年12月6日、東京文化会館大ホールにて)。

チャイコフスキー
交響曲2番
ヴァイオリン協奏曲
交響曲4番

協奏曲を聴くのは、この2か月間で3回目。樫本大進、バティアシュヴィリ、そして五嶋龍。彼もふたりに並ぶ名人だから悪かろうはずがない。

五嶋さんの音楽は凛とした楷書がき、と思い込んでいました。なに情報だろう(笑)。
実際に聴くと、強弱の変化及び、じっくりと溜めたり、押したり引いたりといったテンポの揺れが顕著。それは腑に落ちるところもあったけど、ところどころ違和感を感じました。でも、ときにキラリと光る高音の伸びは鮮やかで、あたかも名刀の煌めき。気持ちがよかった。
ゲルギエフの伴奏は最良。奔放すぎる伴奏にピッタリと追随。五嶋さんはフレーズの繰り返しがあるところの2度目をレガートで奏する流儀だったけど、オケはそれを律儀になぞって弾きぬいていました。

2番は不調。全体的に響きが濁っていたし、躍動感に欠けていた。意地悪を言うと、これなら家でムーティのCDを聴いていたほうがいい。
4番は少しよかった。とりわけ、ゆっくりとした部分においてのフレーズの歌わせかた。柔らかく繊細で、感傷的な味わいが濃厚でした。ただ、終楽章はもうちょっとパンチの効いた音楽を聴きたかった。

2番は16型、4番は14型。いずれも、ヴァイオリン対抗配置で、コントラバス・チェロは左側。

この度はゲルギエフを2度聴いたけれど、オペラのほうがしっくりきました。





















PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー