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グルベローヴァ、日本で最後の公演

2018.10.31 - 演奏会

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エディッタ・グルベローヴァのコンサートに足を運びました(2018年10月28日、サントリーホールにて)。

グルベローヴァの出番は以下の通り。その他、オーケストラがオペラの序曲を中心に5曲を演奏しました。


シュトラウスⅡ世 「春の声」
ロッシーニ 「セヴィリアの理髪師」より、ロジーナのアリア「今の歌声は・・・」
ヴェルディ 「トラヴィアータ」より、「不思議だわ・・・花から花へ」
サン=サーンス 「パリュサティス」より、「ナイチンゲールと薔薇」
ベッリーニ 「テンダのベアトリーチェ」より、「もし私に墓を建てることが許されても」
トマ 「ハムレット」より、「オフィーリアの狂乱の場」


「春の声」が始まってしばらく、彼女の声があまりにも出ていないので杞憂しました。この公演は無理だったのじゃないかと。
でも、だんだんと調子を上げていき、やがて銀の鈴のように軽やかで澄んだ歌声が大ホールに充満しました。グルベローヴァを聴いたのは初めてだけれど、あんなにキュートな声の持ち主は寡聞にしてしりません。齢71歳。全盛期はいったいどんなだったのだろうと夢想したのは言うまでもありません。
なかでも気に入ったのは、ロッシーニとヴェルディ。前者は疾走するスピード感と羽毛のような声とが夢のように馴染んでいたし、後者はドラマティック、最後の高音を歌う版をキッチリとこなし、風格を感じました。ヴィオレッタのアリアは、最近ではローマ歌劇場でのトッドが素晴らしかったけれど、それに比肩すると感じました。

オーケストラはとても安定していて、アリアのバックはもちろん、「こうもり」などの序曲を楽しく聴かせてくれました。

演奏が終わった後は、盛大なカーテンコール。あまりにも長かったので、途中で退散しました。


ヴァレントヴィッチ指揮
東京フィルハーモニー交響楽団











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