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岩城宏之の思い出

2006.06.13 - 日記
指揮者の岩城宏之さんが、本日に亡くなったことを、
他の方のブログ記事で知りました。

慎んで御冥福をお祈り致します。


小生が彼を知ったのは30年くらい前。
コーヒーのコマーシャルで見たのだ。
そのCMでは、彼がチャイコフスキーの「悲愴」交響曲の
第1楽章を演奏しているシーンを流していた。
例の、弱音の「P」が6つもある、静寂なところから、
いきなり大音響が炸裂する部分である。
汗みどろになって棒を振る姿が、カッコよかった。

この音楽を知ったのも、それが初めてだった。
さすが、「違いのわかる男」である。


彼の演奏を何回聴いたかなと、棚をゴソゴソ探していたら、
プログラムがあった。

東京フィルと2回。新日本フィルと1回。
演奏の細かいところは覚えていないが、正攻法かつ手厚い響き
を目指した演奏だったと記憶する。

東フィル218回定期

アンドレ・ワッツとのブラームスほか

東フィル239回定期

堀込ゆず子とのモーツァルトほか
 ※写メールで撮った初めての作品。ぼやけて恐縮です※


新日本フィルの定期演奏会では打楽器奏者としても出演していた。
バルトークの「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」。
客席を向いて演奏するため、彼の真摯な表情を見ることができて、
それが印象的だった。
当時はこの曲を知らなかったので、演奏についてはほとんど覚えて
いない。
ただ、後半の「カルミナ・ブラーナ」はすごかった。
金管楽器は急速なリズムにキレがあり、合唱は野趣たっぷりの大迫力
演奏だった。技術的なミスが見当たらなかったため、同行した友人と
「『カルミナ』は演奏が簡単なのかねえ?」などと話したことを
思い出す。

新日フィル101回定期

昨年からだったか、大晦日の晩にベートーヴェンの交響曲全曲を
演奏するという、常人を超えたパワーを発揮していただけに、
急な訃報には驚いた。

ベートーヴェンの全曲、行きたかったなあ。


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Comment

無題 - ノボベルト

私も、素晴しかったバルトークとオルフの公演、思い出していました。合掌・・・・
2006.07.14 Fri 03:54 [ Edit ]

無題 - 吉田

「違いのわかる」といえばこの男。さびしくなりました。
2006.07.14 Fri 12:06 URL [ Edit ]
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