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フルトヴェングラーのワーグナー「トリスタンとイゾルデ」(前編)

2007.12.22 - ワーグナー

普段はあまりオペラを積極的に聴くほうではないが、「トリスタン」は例外的に3種類持っている。ベームとクライバーとフルトヴェングラーだ。
このオペラにひかれる理由はいくつかあるが、まずテンポのゆっくりしたところ。全曲中、どれくらい短調が占めるのかわからないが、音楽は終始冥界をたゆたうように流れる。うたたねするにもちょうどよいテンポであることは言うまでもない。
次に、登場人物が少ないこと。推理小説には、裏表紙にずらずらと人の名前が書いてあるものがあるが、確かに読んでいるうちにこれは誰だっけ、なんていうことがある。できれば、裏表紙を見なくても読み進められるほうがいいが、このオペラならば余程のことがない限りそういった恐れはない。
それから、月並みながら、背中がぞくぞくするような官能性に溢れていることも、魅力のひとつだ。
今はDVDに駆逐されつつあるが、ひところのVHSビデオの爆発的な普及の原動力は、エロビデオを見るためのニーズだったという。都市伝説のようでもあるが、あながち間違いではないのじゃないかと思う。現に、私がそうであった。若い頃は、そりゃみんなで回し借りして…。いや、そんな話はどうでもいいのだが、「トリスタン」を聴いて感じる、なんともいえないいやらしさは、ビデオと通じるものがあるようだ。やや強引か。
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま お早うございます。

『トリスタン』意外に聴きやすい曲かもしれませんね、少なくとも『リンク』よりは聴きやすいですね。私も持っているCDは、吉田さんと同じものですね。後はクナ盤、イギリスの指揮者のグッドール盤くらいでしょうか。

次世代のDVDがどの方式を取るのか、これが問題ですね。きっと、VHSが圧倒的な勝利を収めたのは、吉田さんが言われるように、エロものの力が大きいでしょうね~。他人事のように言っていますが、爆~。
『トリスタン』では、イゾルデとブランゲーネとの関係、トリスタンとクルヴェナールの関係までも論じられているみたいですね~。

ミ(`w´)彡 
2007.12.22 Sat 11:04 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

『トリスタン』は、私でも聴きなじむので聴きやすいオペラのひとつだと思います。ここのところ集中してフルトヴェングラーを聴いていまして、これから改めてベームとクライバーを聴きなおそうかと思っています。

DVDもエロものがありますが、わざわざ見る歳でもなくなってきています(笑)。
トリスタンとイズーの物語、今では著名な伝説となっているようですが、原作を読んだことはありません。いろいろな解釈があるのですね。とらえかたによって、音楽に還元されることもあるのかもしれませんね。
2007.12.22 21:15

無題 - bitoku

吉田さん、こんばんは!

トリスタンはオペラの中で一番魅かれるものがありますね。ワルキューレ第1幕と共に最高傑作です。
吉田さんと同じくオペラは長いので聴く機会が少なくなるのは私も同じで共感するところがあります。
中でもフルトヴェングラーの52年録音盤は最高ですね♪これ以上はない程好きです。
御大の他の録音では2幕、3幕しか残っていないのですが47年のライヴ盤も良いです。

>「トリスタン」を聴いて感じる、なんともいえないいやらしさは、ビデオと通じるものがあるようだ。やや強引か

官能的な音楽は男性ホルモンを刺激するのでしょうか。男の性(サガ)ですかね。(笑)
その点でベーム盤よりフルトヴェングラー盤やC・クライバー盤の方が音楽に合ってるかも。。
カラヤン&BPO盤は割と普通な出来栄え。バイロイト52年のカラヤン盤も聴いたけどイゾルデがイマイチ弱い。

C・クライバーのバイロイト74年盤(HYPNOSレーベルの海賊盤)はDG盤を凌ぐ出来栄えでした。録音も良いです。
グッドールのは聴いたことがないので是非聴いてみたいです。

映像も3種類持っています。中でもベルリン・ドイツ・オペラの来日公演のものが保守的な演出(?)で昨今の斬新な演出より好きです。

これ語り出すととキリがないですね。(笑)

2007.12.23 Sun 01:54 URL [ Edit ]

Re:bitokuさん、おはようございます。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

今回、フルトヴェングラーの52年録音盤を初めて聴きましたが、音質も悪くなく、とても聴きやすいものでした。後編で少し詳しく書くつもりですが、歌手も粒が揃っており、フルトヴェングラーの大きなうねりの中に違和感なく溶け込んでいる感じがしました。

>御大の他の録音では2幕、3幕しか残っていないのですが47年のライヴ盤も良いです。
ライヴもでていますね。52年を聴きこんでから挑戦したいものです。
ベーム盤とC・クライバー盤は何度か聴いているのですが、内容を忘れています(笑)。今回はけっこうまじめに聴いたので、彼らの演奏を比較するのが楽しみです。
クライバーのバイロイト74年盤は良いですか!
参りました^^
ベームなどのレビューもいずれ(いつになるか?)書きますので、またいろいろ教えてください。
2007.12.23 08:15

無題 - neoros2019

ワーグナーの最高傑作の呼び声高いこの作品にベーム、カラヤン以降おどろくことに現役ステレオ盤はクライバーのほかバーンスタインとバレンボイムしか全曲盤がないのは解せないですね
しかもワーグナーの音響世界なので録音の収録テクノロジーの粋を集中させれば、その効果は比例して倍増する対象であるに違いないのに
クレンペラー、ショルティ、クーベリック、マゼール等ゲルギエフ、ラトルら録音しておかしくない猛者たちが触れない理由があるのだろうか?
2008.09.24 Wed 20:12 [ Edit ]

Re:neoros2019さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

現役盤は、そんなに少ないのですか。
名曲のわりに、録音は多くないのですね。
マゼールなんていかにも楽劇やりそうなのに録音していないのは確かに意外です。マゼールのワーグナー、聴きたいですね。クーベリックもこの曲の録音はないようです。
歌手をそろえるのが難儀なのでしょうか。
2008.09.26 12:50

無題 - neoros2019

≪トリスタン≫は指揮者の潜在的なポテンシャルを充分に引き出しうる素材として最高のものと呼んで良いとおもいます
これこそカラヤンを筆頭に往年の指揮者群の方々はベートーヴェンの交響曲並みにライブを取り混ぜて何本も録音を残して欲しかった
もうひとつの七不思議にベルリオーズのレクィエムがあります
《幻想》なみに何十本と残されていておかしくない素材であるはずなのに・・・・・
HMVで比較的近年と呼んでいい輸入CDデイヴィス/シュターツカペレのライブがあるのをみつけました
演奏・録音の出来はまったく不明です?!
ドレスデン・シュターツカペレとベルリオーズの食い合わせはちょっとミスマッチかな?
2008.11.05 Wed 10:58 [ Edit ]

Re:neoros2019さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

<≪トリスタン≫は指揮者の潜在的なポテンシャルを充分に引き出しうる素材として最高のものと呼んで良いとおもいます

そうですね。全部を聴いたわけではありませんが、それぞれ違う魅力的な演奏だと思います。
ここはひとつ、マゼールに録音してもらいたいものです。

ベルリオーズのレクイエム、名曲です。
録音数は少ないですが。
ここ数年はインバルのものをよく聴いています。
デイヴィスはドレスデンともやっているのですね。彼のベルリオーズは定番でありますが、いいものが多いですね。
2008.11.05 20:49
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