ラフマニノフ アシュケナージ(Pf) プレヴィン指揮ロンドン響ラフマニノフのピアノ・コンチェルトは、さまざまなピアニストと指揮者によるいい演奏が目白押しだが、切羽詰まった休日の最後の夜には、あたかも淀川長治の「日曜洋画劇場」を彷彿とさせるアシュケナージの2回目の録音にトドメをさすしかない。
アシュケナージの、柔らかなタッチによる甘い音色からは夜の湿った空気を感じさせるし、一つ一つの音が宝石のように磨き抜かれていて美しいことこのうえない。
プレヴィンが指揮をするロンドン交響楽団も絶好調、じっとりとくすんだ雲の空のような濃厚な音色を基調に、感傷的な匂いをおしげもなく降り注ぐ。
夜の雰囲気がじつに濃いのであり、このまま夢に落ちてしまいたくなる。といいつつ、しつこく赤ワインのボトルを握っているのだ。
この録音、もう40年前のものだけど全然色褪せないナ。
1970年4月、ロンドン。キングズウェイ・ホールでの録音。
わたらせ渓谷鉄道。一両編成のディーゼルカー。
早春のわたらせ渓谷。
謎のポットホール。
PR
70年代はピアノはアシュケナージ、俳優はダスティン・ホフマンですね(笑)。昔、FM雑誌だか映画雑誌に、ふたりの2ショット写真があったのをふと思い出しました。雰囲気が似ているのです。
渡良瀬渓谷、中途半端な季節なうえに平日だったので、工事のおじちゃん以外は誰もいませんでした。
この列車、かねてから乗ってみたかったのですが予想通りしみじみ味わい深いものでした。