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"プロ野球最強のベストナイン"、ブレンデル、"展覧会の絵"

2012.07.20 - ムソルグスキー
 
mu

ムソルグスキー 「展覧会の絵」 ブレンデル(Pf)


 
小野俊哉の「プロ野球最強のベストナイン」を読む。

プロ野球発足から現在まで、日本で活躍した外人も含めて考え抜いたベストナイン。
基本的には記録に基づいて選定している。戦前・戦中に活躍した選手に関しての記録は、状況に応じて記録を現在に置き換える工夫をしていて、説得力がある。
その結果は、読んでのお楽しみ。

では私もやってみよう。

ピッチャー:野茂(先発)、岩瀬(中継ぎ)、佐々木(抑え)
キャッチャー:古田
ファースト:王
セカンド:荒木
サード:松田
ショート:井端
レフト:山本浩二
センター:福本
ライト:イチロー
DH:マニエル

サードは迷った。長嶋は晩年しかしらないので、むしろいま脂がのっている松田が面白いんじゃないかな。今の気分ではこんな感じだ。









ブレンデルの弾く「展覧会の絵」は、聴きごたえじゅうぶん。ブレンデルの重厚な音色がじつに効果的で、
この曲の印象が変わるほどインパクトがあった。

冒頭はなにげなく淡々と始まる。続けて聴いて行くとこのプロムナードはわりとサクサク歩いて行くのだが、合間の「絵」の密度がどれもコッテリと濃ゆい。
「テュイリーの庭」で淡いロマンに一瞬浸っていると、次の「ビドロ」での低音の波に圧倒される。胸が苦しくなるような、左手の大きな音圧。
「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」と「リモージュの市場」は右手の妙。めくるめく回転したそこから柔らかく凛とした音が立つ。
ラストの「キエフの大門」は圧巻。派手さはまったくないかわりに、しっとりとした質感がある。きめが細かく、あたたかく、格調が高い。大曲をしめくくるにふさわしい、重厚な演奏である。


1985年7月、ロンドンでの録音。








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Comment

ピアノ独奏版は良いですね - yoshimi

こんにちは。
「展覧会の絵」は、学校の音楽鑑賞の時間に初めて聴いた記憶があります。
管弦楽版はもう一つ馴染めませんでしたが、ピアノソロ版の方はとても好きな曲です。

キーシン、カッチェン、レーゼルと聴きましたが三者三様。
キーシンは、和音が音量豊かで荘重華麗です。
特に「古城」は静かで美しくて好きな曲ですが、キーシンが弾くとオドロオドロしくて幽霊が出てきそうです。レーゼルは透明感と静謐さがあるので、いつも聴くのはこれです。

ブレンデルのCDを持っていないので試聴だけしましたが、色彩感がとても綺麗ですね。
キーシンやレーゼルと比べると、やや線が細く色彩感がカラフルなので、旋律線がより立体的に聴こえます。
曲によっては、それほど強く低音を響かせていないせいか、優美な雰囲気がします。
若い頃のVOX録音は、全体的にもっと力感の強いシャープでシンフォニックな演奏をしてましたから、ブレンデルのピアニズムが変わったのがわかります。
2012.07.21 Sat 09:26 URL [ Edit ]

ブレンデル熟練の技 - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。
「展覧会の絵」という曲は、さほど好きと思っていないのですが、わりと多くの演奏を聴いています。どちらかといえば、ラヴェル編曲のオーケストラ版が多いのですが…なんだかんだいって気に入っているのかもしれません。
ピアノだと、ホロヴィッツ、アシュケナージ、アファナシエフ、アンスネスあたりを聴きましたが、このブレンデル盤はある意味でショックな演奏でした。音がじつに深くて、重いんです。ことに「ビドロ」の荘重さは圧巻です。久しぶりに痺れました。
キーシン、タイプは異なるものの、きっといいものなのでしょうね。
2012.07.21 17:29
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