忍者ブログ

バーンスタインのマーラー「大地の歌」

2006.07.27 - マーラー
マーラー「大地の歌」

バーンスタイン指揮イスラエル・フィル/マーラー「大地の歌」


初めてオークションで購入したCD。
この盤は現在、単品では廃盤のようなので、嬉しい買い物だ。

初めてといえば、先週に買ったデジタルカメラもそうである。
デジカメというよりは、カメラそのものを買うことが初めてだった。
大映の「ガメラ」はよく観たものだが…。
外出のたびに、首から提げてシャッターチャンスを伺っている毎日である。
ただ、アクションカメラではないことは、声を大にして言っておかねばなるまい。


この盤は昔にFMで聴いたことがあるはずだが、内容はほとんど覚えていない。聴いてみると、予想通りに両歌手が際立っていい。
若々しく輝きのある声を、冒頭から惜しみなく放つコロ。
「とりあえずこのヒトがいりゃいいや」のルートヴィヒ。彼女は「大地の歌」をいったい何度録音しているのだろう?
クレンペラー、C・クライバー、カラヤン、本盤、バーンスタインとのLD…。
錚々たるメンバーから引っ張りだこである。
それにしてもルートヴィヒは、妙に庶民的な顔をしている。愛想のいい、そこらへんの下町のおばちゃんみたいな風貌である。
風貌と音楽とのギャップが大きい。いったん歌いだしたら、こんなに深い音楽を奏でるヒトは、他になかなかいない。
親しみやすい顔で油断させておいて、大やけどさせる女であるなぁ。


クリスタ・ルートヴィヒ


イスラエル・フィル。好きなオケなのだが、この演奏ではスタートダッシュがやや遅い。
バーンスタインのやり方も関わってくるのだろうが、第3楽章まではまったく垢抜けておらず、腕はイマイチだけど根性は人一倍あるドイツの田舎の貧乏オーケストラみたい(?)な弾きっぷりである。
冒頭のホルンの鳴りがあまりにも悪くてずっこけかけたが、その後はじょじょに持ち直し、終楽章では艶のある弦を聴かせてくれる。

しかし、この曲を聴くと飲みたくなる。
おーい、酒もってこい!

…。




★古典音楽blogランキング!

★クラシック音楽ブログ集

★にほんブログ村 クラシックブログ




無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録できます。




登録フォーム



解除フォーム



PR
   Comment(2)   TrackBack()    ▲ENTRY-TOP

Comment

無題 - yokochan

大地の歌のもっとも好きな演奏です。
コロとルートヴィヒはカラヤンとも録音してますが、バーンスタインの程よい濃さに満ちた演奏のほうが合っているような気がしますね。
この曲は酒を欲しますねえ。(笑)
2006.07.27 Thu 23:00 URL [ Edit ]

Re:yokochanさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

オケの動きが鈍重だったので、歌手以外はハズレか?と心配しましたが、4楽章あたりからオケのエンジンがかかってきたようで、いい響きを聴かせてくれました。
2回しか聴いていませんが、まだ何度か聴きたくなる演奏です。
この曲聴いて酔っ払ってゴロゴロ、これが夏の風物詩です(笑)。
2006.07.27 23:17

無題 - しじみ

この曲を聴くとお酒を飲みたくなるとは・・・。まあ、確かに冒頭の酒席の歌とか「春にありて酔えるもの」とか、酒がらみの歌がありますけど。「おーい、酒もってこい!」には笑わせていただきました。
私の愛聴盤はマゼール指揮、バイエルン放送響の演奏。ワルトラウト・マイヤーのメゾとベン・ヘップナーのテノールです。
お酒はともかく久しぶりに聴いてみたくなりましたが、今はブラームスという殿方と親密な関係にあるため、後日にとっておきます。
ところで、吉田さんのブログ、私のブログにブックマークさせていただいてよろしいでしょうか?
2006.07.30 Sun 12:22 URL [ Edit ]

Re:しじみさん、こんにちは - 管理人:芳野達司

なんだかんだと理由をつけて呑む日々です(笑)。
マゼールの演奏は聴いていませんが。興味深いですね。ウイーンとの全集には「大地」が入っていなかったので、満を持しての録音でしょうか。

事後報告になりますが、勝手にリンクを張らせていただきました。
>ブックマークさせていただいてよろしいでしょうか?
もちろんOKです。感謝します。
2006.07.30 14:43
コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

TrackBack

この記事へのトラックバック
TrackBackURL
  →
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー