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A・デイヴィスのホルスト「惑星」

2006.09.17 - ホルスト
700系



これは東海道新幹線700系ではありません。
…。
包丁研ぎです。最近ウチの2本ある包丁が両方とも切れ味が悪く、どうしたものかとウダウダ悩み悩んで1年。
包丁研ぎというものの存在を知ってはいたのだが、何故かふんぎりがつかず、ふと思いついて清水の舞台から飛び降りる思いで購入。大げさである。買ってみると、あっけなくて、なにがやっとの思いなのか全然わからない。
この器具は、洞窟のクレバスのような溝の中にセラミックの石が2枚交互に配置されていて、その間に刃を差し込んでグリグリと前後に滑らせると、刃を研ぐことができるという代物。
早速ゴリゴリしてみると、刃先が2ミリ程度削られている。おおさすがセラミックである。あんなに硬そうな鋼鉄をちょっとした手加減で削ることができるのだから、只者ではない。
そして、きゅうりを切る。
白菜を切る。
かつおの叩きを切る。
切れる切れる。
これはなかなかの快感。いままでもそもそしていた、包丁の感覚が、みちがえるように切れ味さわやかに蘇った。
久々にいい買い物をしてしまった。先週のモーツァルトのオペラ集以来である。
たかだか1週間ぶりではあるが。


帰宅してから、おもむろにNHK-FMを聴く。
サンフランシスコ交響楽団の演奏会の模様である。2004年6月の録音。
アメリカのオーケストラの本拠地での実況はわりと珍しい。この日はアンドリュー・デイヴィスとティルソン・トーマスの指揮での2晩の模様が放送された。
ここで取り上げるのは、デイヴィス指揮の「惑星」。かの(?)冥王星事件でさらに有名になった「惑星」だが、この曲がコンサートで取り上げられるのも結構珍しいので、珍しいものづくしの放送なのである。

こうして改めて聴いてみると、サンフランシスコの技量は高い。私が知っているアメリカのオケはたいがい優秀だが、このオケも例外ではない。名前を伏せられたら、クリーヴランドとかシカゴといわれても信じてしまうかもしれない。アメリカのオケの大きな特徴は、ヴァイオリンセクションの艶やかさだと思う。一糸乱れぬほどのアンサンブルと、キラキラ輝く音色。それはここでも存分に発揮されていて、水星や金星はわしづかみにして頬ずりしたくなっちゃうほどである。
火星では豊満なボリューム感がたっぷりだし、木星の折り目正しい抒情味もステキだ。
それにしても、天王星と海王星を聴くと「スターウォーズ」を思い出す。順序からいえばジョン・ウィリアムスが「惑星」から影響を受けたというのが正しいのだろうが、オーケストレーションといいメロディーといい雰囲気がとても良く似ていて、あたかも仲のいい姉妹のようである(村上春樹風)。

アンドリュー・デイヴィスといえば、個人的には、ときどきプロムスに出ているなー、という印象しかなかったのだが、そつのない、正攻法の実力を聴くことができた。
サンフランシスコのオケも素晴らしかった。




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