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"緋色の研究"、ムジークフェライン四重奏団、ベートーヴェン"4番"

2016.11.26 - ベートーヴェン

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コナン・ドイル(延原謙訳)の「緋色の研究」を読む。


「僕の欠点は他にどんなものがあったかな?僕は時々塞ぎ込み、何日も口をきかないことがある。そうなった時でも機嫌が悪いと思わないで欲しい。ただ放っておいてもらえれば、すぐに良くなる。」
 

これは、シャーロック・ホームズ・シリーズの最初の作品で、1887年に発表された。変人の探偵と常識人をコンビにして相棒を物語の書き手とするスタイルは、史上初の推理小説である、ポーの「モルグ街の殺人」(1841年)を下敷きにしている。45年以上の年月が経っているのだから、逆にポーがいかに新しいかがわかる。

ワトソンが挙げたホームズの特徴は、以下。
「1.文学の知識 ―― 皆無。
2.哲学の知識 ―― 皆無。
3.天文学の知識 ―― 皆無。
4.政治学の知識 ―― 貧弱。
5.植物学の知識 ―― 様々。ベラドンナ、阿片、毒草全般には詳しい。実用的園芸に関しては知識がない。
6.地理の知識 ―― 実用的だが限界がある。土壌を一目見ただけで違いを言い当てられる。散歩の後、ズボンの跳ねを私に見せて、その色と堅さでロンドンのどの場所でそれが付いたか私に語った。
7.化学の知識 ―― 深い。
8.解剖学の知識 ―― 正確だが体系的でない。
9.異常な事件記録の知識 ―― 膨大。彼は今世紀に起きた惨事の全ての詳細を知っているようだ。
10.バイオリンを上手に弾く。
11.熟練の木刀選手、ボクサー、剣士。
12.イギリス法に関する極めて実用的な知識を保有。」

だが、観察力と推理力は尋常ならざる才能を持っており、それはこの殺人事件の解決へ導く。

恋愛あり冒険あり殺人あり(当たり前か)。ストーリーは飽きないし、犯人の動機を描いた過去の経緯の描き方には厚みがあり、まったく飽きない。読み応えがある。

いろいろな意味で斬新さは「モルグ街の殺人」に軍杯があがるが、口当たりのよさではこちらをとりたい。










ウイーン・ムジークフェライン四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲4番を聴く(1990年9月、ウイーン、ショッテンスティフト・祝祭ホールでの録音)。

これは、しなやかで柔らかい演奏。

4番の四重奏曲は、ベートーヴェンの初期の作品のなかで好きな曲。「運命」のハ短調である。初期の作品においては、ピアノ・ソナタ5番や8番がある。冒頭は悲劇的な色合い。切っ先が鋭いところは、すでに彼の中期の作品を彷彿とさせる。

ホールが残響が多いため、柔らかく聴こえる面もあるのだろう。全体を通してみれば、柔らかい、という点においては、他のヨーロッパの団体とそう変わりはないかもしれない。
アンサンブルは緊密であり、各奏者の技量も冴えているから、聴いていて安心感がある。メンバーは全員ウイーン・フィルの奏者らしいが、キュッヘル以外は知らない名前。

温かみがある好演奏。


ライナー・キュッヘル(ヴァイオリン)
エクハルト・ザイフェルト(ヴァイオリン)
ハインツ・コウル(ヴィオラ)
フランツ・バルトロメイ(チェロ)





ma
 
パースのビッグムーン。








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