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"河童玉"、キーシン、ベートーヴェン"2番"

2013.09.05 - ベートーヴェン

ma




川上弘美の「河童玉」を読む。

これは、河童に誘われて河童の国を訪れたふたりの女性の話。
河童は、悩み相談をもちかける。連れとのセックスがうまくいかないのでなんとかできないものか、というもの。どうしてその女性がターゲットになったのか、理由がふるっている。
「こんかいのウテナ様の失恋は、現在の人間界でもっとも奥の深い失恋であるとの評判なのであります。ここは是非ウテナ様にさまざまご教示願いたく」。

もっとも奥の深い失恋。この作品では明らかにされていない。どういうものだろう。
とても気になるのである。










キーシンのベートーヴェン「ピアノ協奏曲2番」を聴く。

みずみずしくて、はつらつとしていて、キレがあって、適度な重量感のある、素晴らしいベートーヴェン。キーシンは進化し続ける。
レヴァインのオケも最上。


キーシン(ピアノ)
レヴァイン指揮フィルハーモニア管弦楽団




1997年1月、ロンドン、アビー・ロード・スタジオでの録音。












ma
 

荒れるインド洋。















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Comment

SONY盤とEMI盤 - yoshimi

こんばんは。
キーシンのベートーヴェンのコンチェルトの録音は、後年のEMI盤全集もありますね。
このSONY盤は、EMI盤よりもすっきりした表現なので、聴きやすいです。
EMI盤はテンポがかなり揺れてますし、表現に懲りすぎたところがあって、曲/楽章によってはまるでムード音楽みたいに粘着的に聴こえます。
この全集盤がリリースされたときには、HMVのレビューは賛否両論あり、結構否定的なレビューも多かったです。(今はなぜかレビューの大半が消えていますが)
試聴ファイルを聴いただけで、ちょっと違和感を感じましたが、結局第4番だけはダウンロード購入してみましたが、やはり表現過剰に感じました。(今日聴き直してみましたが、同じように感じます)

キーシンの演奏は、若い頃の演奏をよく聴きましたが、その頃はあまり考えすぎずに弾いていたような気がします。
それに、伴奏を指揮していたレヴァインと、EMI盤の年配のディヴィスとでは、テンポ感などがかなり違っているのも影響しているかもしれませんね。
2013.09.24 Tue 19:39 URL [ Edit ]

キーシンのベートーヴェン - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。
キーシンのベートーヴェンのコンチェルトの録音、2種類あるようですね。レヴァインとのものは、2番と5番だけなのですか。
紹介したレヴァインとのものは、どちらもいい演奏です。皇帝も瑞々しくて魅力的ですが、2番はことに素晴らしい。この曲のマイベストかもしれません。

デイヴィスとの全集は、2007年あたりの録音なのですね。まだ40歳手前。表現に懲りすぎるには早いような気もしますね。早熟な彼だけに、いろいろ思うところがあったのでしょうか。あるいはデイヴィスにとっては晩年の演奏、指揮者との相性みたいなものも影響したのでしょうか。
2013.09.26 11:39
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