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ワルター、ブラームス、"交響曲4番"

2017.09.24 - ブラームス

bizet



ワルター指揮コロンビア交響楽団の演奏で、ブラームスの交響曲4番を再び聴きました(1959年2月、ハリウッドでの録音)。


この演奏を聴くのは数十年ぶり。とっておき、と言いたいディスクでもあります。
冒頭を聴いて、早くも落涙しました。

コロンビア交響楽団の実体はロスアンゼルス・フィルだとの説がありますが、まあ、あまり気にすることはないでしょう。問答無用に、いいオーケストラです。
僕が若いころは「弦楽器が薄い」というような批判がありました。でも、いまじっくり聴くと、弦が弱いというよりも、管が強いという感があります。フルート、オーボエをはじめとする木管、そしてトランペット、ホルンなどの金管。じつに雄弁です。こうしたやりかたのほうが、むしろ音楽の立体感が出るのではないかと思うほどです。

穏やかな箇所はじっくりと叙情的に、激しい部分は苛烈に。メリハリのついた演奏です。瑕疵はあるんです。でも、勢いがそれを超えている。
改めて聴いて、やはりいい、としみじみ感じました。

この曲の名ディスクはいろいろとありますが、これは落とせない名盤です。










ma
 
パースのビッグムーン。













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Comment

お久しぶりです。 - アソー

お久しぶりです。
ワルターのブラームス4番、割と最近になって聴き始めたのですが、世評通りの名演ですね。コロンビア交響楽団の録音は昔から小編成とか言われていますが、大きすぎず少なすぎず、また全ての楽器の録音バランスがよく、室内楽を拡大した様な音場で聴こえて来ます。本当に見通しの良い名録音だと思います。
ワルターも絶好調。リズム感の冴えとメリハリのある表現がワルター節とも言える歌わせ方と相まって独特の陰影を与えていると思います。小気味良い?ブラームスと言った印象です。第四楽章頭のトランペットのアクセントの鋭い事!
小生はフルトヴェングラーのブラ4が聴き初めで未だその呪縛から抜け出せておりませんが、最近はワルターとシューリヒトが凄いと思う様になりました。
2017.09.25 Mon 21:48 [ Edit ]

こんばんは。 - 管理人:芳野達司

アソーさん、お久しぶりです。
コロンビア交響楽団について、同感です。とてもバランスがいいですよね。木管楽器が浮き立って聴こえるところも愉快です。
ワルターの指揮はメリハリもよくついているし、激しいところではトランペットがよく鳴っていて、これも痛快です。
フルトヴェングラーはべつの意味で凄いですが、シューリヒトの4番はまだ未聴です。聴かなきゃ!
2017.09.26 01:00
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