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イストミン、"ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ"

2016.01.28 - ブラームス

ma



ユージン・イストミンのピアノで、ブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」を聴く。

彼はロシア人を両親に持つアメリカ人。1925年に生まれ、2003年に亡くなっている。イストミンのコンチェルトや室内楽は聴いたことがあるものの、ソロを聴くのはたぶん初めて。
このボックスは、彼がコロンビアに録音した演奏を集めたもの。オリジナルのジャケットになっており、見るのも楽しい。ただ、それゆえに収録曲もおそらく、ほぼLP当時のままなのであろう。1枚にラフマニノフのピアノ協奏曲2番のみ、31分程度が収録されているものがあり贅沢。

さて、ヘンデル・ヴァリエーションの演奏は、とても軽やか。タッチのキレがいいのもさることながら、ピアノの音色そのものが軽い。モダン・ピアノにひと匙のハンマークラヴィーアのエッセンスを混ぜたよう。

第1変奏、浮遊感があり愉快。まるでピクニックの始まりみたい。第5,6変奏は、淡い憂愁が沁み入る。第12,22変奏、繊細は高音がキラキラと煌めく。フーガは折り目正しい。一貫して中庸なテンポを保ち、じわじわと高揚する。

まだ、あと11枚。楽しみである。


1951年3月、ニューヨーク、30番街コロンビア・スタジオでの録音。



ma
 
砂浜。





3月に絶版予定。。











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Comment

お早うございます… - rudolf2006

芳野さま お早うございます…

イストミンのBOX 入手されたのですね
私は「ヘンデル・ヴァリエーション」が収録されているので、買ってみようかと思いました

イストミンは室内楽の録音が多かったですが、ソロの録音もあったのですね、スークトリオのパネンカのことを思い出しました、パネンカのベトベンのコンチェルトも素晴らしいのですよ、この時代のチェコフィルの音も良いですし…

ミ(`w´彡)
2016.01.30 Sat 08:55 URL [ Edit ]

楽しみです。 - 管理人:芳野達司

rudolf2006さん、こんにちは。

イストミンのBOX、rudolf2006さんにのせられて買ってしまいました。笑
シューベルトの17と、このヘンデル・ヴァリエーションが目玉だと思っていたのですが、ショパンの夜想曲は全曲あるのですね。これは意外でした。
まだ1枚しか聴いていないので、残りが楽しみです。
パネンカ、、、良さそうですねぇ。。。
2016.01.30 16:12
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