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ゲオルグ・クリストフ・ビラー(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
聖トーマス教会合唱団・少年合唱団
モニカ・フリマー(S)
ボーニャ・バルトス(A)
マーチン・ペゾルト(福音史家)
アンドレアス・シュミット(イエス)
オラフ・ベーア(バス)
勤務先の会社のあるビルは、地下階から地下鉄の駅に繋がっているのだが、地下には駐車場があるため、ビルの敷地と駅の通路の間に車が1台分通ることの出来る道路がある。
そこは横断歩道になっており、車が通るときは自動音声で「自動車が通ります。ご注意ください」というアナウンスが流れるのだ。
昨日はたまたまその音声が聞こえたので、止まっていると、右からおもむろに人力車が。運転しているお兄さんが「すいません」なんて言って恐縮しながら通り過ぎていった。
これは有楽町近辺でよく見かける、自転車の後ろにゴンドラがついている観光用の人力車なのだが、こんなところにもニーズがあったらしい。
和んだ。自転車のおにいさんにちょっと感謝なのだった。
さて、先週に録っておいた「マタイ」を観終えた。
1998年に聖トーマス教会で行われたもので、第1稿によるものらしい。
バッハの曲は、楽器にしても規模にしても、演奏者の裁量にまかせたものが多いので、他の演奏との違いがわかっても、それが作曲者のものなのか演奏者の意図なのか、よくわからない。
通常演奏される版とこの演奏との違いは、資料によれば、冒頭の合唱の編成、17番のコラールの歌詞、30番のアルトのアリアがバスで歌われている、8番のソプラノのアリアの装飾が違う、などというところだ。

指揮者のビラーは、聖トーマス教会合唱団の36代目の音楽監督で、これは20代目であったバッハの直系にあたる。
テンポは全体にやや速めに進行していく。小編成のオケの音は、響きもスリムでさっぱりとしていて流れがいい。中ではフルートが抜群にうまい。ぎっしりと実の詰まった音でもって、淡々と奏でる。
合唱団も小編成ながら、こちらはふくよかでたっぷりとした演奏。この合唱団、あえて選抜したものかも知れないが、みんな高校生くらいの若さである。アンサンブルの精度はちょっとゆるめなのがいい効果をあげているように思う。「バラバ」の叫びも、アタックはきつくなく、どちらかといえばホンワカとした歌いぶりであり、それが悲劇の美しさに拍車をかけている、そういう気がする。
歌手は安定している。特に福音史家のペゾルト。抑えていたテンションがラストで爆発するところ、すごい迫力である。PR
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