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フィルクスニー、リッジSQ、ドヴォルザーク"ピアノ五重奏曲"

2018.01.07 - ドヴォルザーク

ma


 
フィルクスニーのピアノとリッジ四重奏団の演奏で、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲op.81を聴きました(1990年3月、ニューヨーク、アメリカン・アカデミー・アンド・インスティチュートでの録音)。
 
ピアノ五重奏曲の有名どころとしては、シューベルト、シューマン、ブラームス、あるいはショスタコーヴィチなどの名前が挙がるでしょうが、浮き立つようなメロディーを全編に渡って味わえる最右翼として、このドヴォルザークにとどめをさしてもいいかなぁ、と。

1楽章の希望に満ち満ちたチェロの旋律、2楽章は哀愁を帯びたピアノがこよなく素晴らしい。
3楽章は5つの楽器が渾然一体となった祝祭のよう、思わず踊りたくなります。4楽章もトーンが明るく、春の風のようにスポーティ。ひとときの幸福を感じないではいられません。

フィルクスニーのピアノは相変わらずひとつひとつの音がぷっくりと粒立っていて軽やか。リッジの腕も確かで、終始おおらかに気持ちよく鳴り響いています。
名曲の名演奏と言えるでしょう。
 
 
クリスタ・ベニオン・フェーネイ(Vn)
ロベルト・ラインハルト(Vn)
マリア・ランブロス・カネン(Va)
ペーター・ウィリッヒ(Vc)






ma
 
パースのビッグムーン。


















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Comment

名曲です - yoshimi

こんばんは。
ドヴォルザークの五重奏曲は、躍動感溢れてしっとりした哀感が薫り立つ名曲ですね。
メロディメーカーのドヴォルザークらしいロマンティックな旋律が素敵です。
第1楽章と第2楽章が好きなのですが、第1楽章は穏やかな旋律で始まって、哀愁を帯びたパッショネイトな旋律にコロッと変わっていくところがドラマティックでいいです。

フィルクスニーは若い時にジュリアードSQとも録音しているようですが、私が持っているCCはこの晩年の方(ピアノ協奏曲とヤナーチェクとのカップリング)です。
高齢になっても、フィルクスニー独特の甘くて可愛らしいリリカルな音色で品が良いです。
親子のように親密な師弟関係だったヤナーチェクのピアノアルバムも、深い味わいのあるとても好きな録音です。
2018.01.08 Mon 22:53 URL [ Edit ]

yoshimiさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

この曲をじつに久しぶりに聴いて思い出しました。ドヴォルザークらしい、浮き立つようなメロディーに彩られた音楽で魅了されました。
フィルクスニーはジュリアードとも録音しているらしいですね。これは聴いてみたいです。
でも、このヤナーチェックとのカップリングのディスクもいいですね。おっしゃるように「甘くて可愛らしいリリカルな音色」がぞんぶんに堪能できる演奏だと思います。
2018.01.09 23:12

ご参考 - yoshimi

フィスクスニ&ジュリアードSQの五重奏曲の音源です。
1975年に録音、1977年にLPでリリース、後にCDで再発売されてます。

https://www.youtube.com/watch?v=BGa7jiS0sos

2018.01.10 Wed 17:01 URL [ Edit ]

yoshimiさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

あるのですね!
聴きますね。ありがとうございます♪
2018.01.10 20:53
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