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マルティノンのドビュッシー「海」

2007.12.09 - ドビュッシー
Debussy

ドビュッシー 管弦楽曲集 マルティノン指揮フランス国立放送管


ジュリーニとロス・フィルの演奏が燦燦と輝くカリフォルニアの海だとすれば、マルティノンの演奏は曇り空の下のドーバー海峡だ。どちらも実際には行ったことのないところだけど、埼玉の片田舎から、異国の風景を想像して楽しんでみる。

EMIの録音は例によってややぼやっとした音質だけど、湿度の高いしっとりとしたオーケストラの響きをよく捉えている。この録音あってのドーバー海峡だ。
全体にバランス感覚が優れたオーケストレイションを聴かせるが、特にヴィオラ、チェロ、トランペットのヴィヴラートのよく効いた甘めの音色がおいしい。


この演奏から聴くことのできるのは、こういう海ではなくて、

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こういう感じ。

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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま こんばんは

マルティノンのドビュッシー、LP時代から聴いています。フランスのオケストラも、未だインターナショナルになる前の録音ですよね。

私は、南仏のマルセーユの海が浮かび上がってきます(行ったことがありませんが、あくまで想像ですが)。
ドビュッシーも、オーケストレーションが上手く、多彩な音を使っていますね。マルティノンの演奏、いぶし銀のような演奏ですよね~。

ミ(`w´)彡 
2007.12.09 Sun 18:37 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

マルティノンのドビュッシーは昔から定評のあるものですが、CD時代から聴いています。
わりと前から聴いていたのですが、それまではなんだかぼやっとした音で、あんまり気に入りませんでしたが、ふと今日聴いてみたらとても面白く、いままでなんだったのかと思いました。
フランス国立管の、鄙びていて色彩的な感じ、フランス的というのでしょうか、魅力が満載です。
南仏といえば南仏のような気も…(!)
ドビュッシーのオーケストレイションの妙味が充分に味わえる演奏だと思いました。
2007.12.09 21:26

無題 - yokochan

こんばんは。私は海フェチ男です。ショップで見かけると買ってしまい棚には数々集まりました。
マルティノンは二つもありました。
このオケはオルケストル・ナシオナルという名がふさわしいフレンチな響きがしてましたね。
2007.12.11 Tue 00:03 URL [ Edit ]

Re:yokochanさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
この曲をいいと感じるようになったのは、ここ数年のことです。それまでは聴いても別になんてことはなかったのですが、突然天啓がきました。それはジュリーニ/ロス・フィルの演奏でした。
これからポツポツ集めようかと思います。
貴ブログでのご紹介が楽しみです。
2007.12.11 17:34
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