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"7つの習慣"、ボニング、"くるみ割り人形"

2015.11.08 - チャイコフスキー

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スティーヴン・R・コヴィーの完訳「7つの習慣」を読む。

全世界で3000万部を売り上げた本書が日本語に翻訳されて20年近く。有力な自己啓発書としてのみならず、そのイディオムは企業研修のカリキュラムとしても確立されている。
結論から言うと、これは最も強力な自己啓発書と思われる。ビジネスの枠を超えて、日常生活を営むヒントととしても読める。

実行するべき習慣は7つあるが、まずは第1の習慣「主体的である」を身につけるだけでじゅうぶんな効果があるのではないか。
それは、刺激と反応の間の「選択の自由」というキーワードであらわされる。外からの刺激に対しそのまま反応するのが「反応的」、刺激の内容を吟味して行動を選択するのが「主体的」。
「反応的」な人間は、人にちやほやされると気分がよくなるが、そうでないと殻をつくって身構える。それに対し、「主体的」な人間は深く考えて選択し自分の内面にある価値感に基づいて行動をコントロールする。
「主体的」な考えを推し進めると、「私の同意なくして誰も私を傷つけることはできない」状態を達成できる、というわけ。

ちなみに「自分の内面にある価値感」は、後続の第2の習慣で形作られる。

自己啓発書は、これとカーネギーの「道は開ける」、この2冊で打ち止めだな。






ボニング指揮ナショナル・フィルの演奏で、チャイコフスキー「くるみ割り人形」全曲を聴く。

先週からボニングによるチャイコフスキーの三大バレエを聴いている。「白鳥の湖」については先週に書いた。
今週は「眠りの森の美女」と「くるみ割り人形」を並行して聴いていた。当初は、全曲を通して210分というほぼ完全版の「美女」について書こうと思ったが、演奏内容がより優れた「くるみ割り人形」にする。
まさかこれほどの演奏とは思わなかった。こちらの想像力を随所に渡って上回っている。ボニングの指揮に奥行きを感じるし、オーケストラの状態が非常にいいのである。

「序曲」と「行進曲」のピチカートはプリップリ、いかにもお伽話の始まりに相応しい。「クリスマスツリー」の厚い弦、艶やかなクラリネットとフルートそして空気を切り裂くようなホルンは、正体不明の録音用オケではなく第一級のソリストによるもの。
「祖父の踊り」はテンポに明らかな変化をつけて抑揚をもたせている。トランペットの響きが面白い。
長い「情景」には12時を知らせるチャイムに時計の機械音が挿入される。「戦闘」では大太鼓とシンバルが強打、銃の音が鮮烈。トリッキーな小太鼓とザクザクした弦楽器群の上空をクラリネットとフルート、ピッコロ、オーボエが軽やかに舞う。この曲で感動できるとは。
だからもう、「ディヴェルティスマン」の一連の音楽は大船の上で聴いているよう。個人技のレヴェルの高さもさることながら、合奏力も緊密。ボニングの呼吸の深いフレージングが心地よい。
「花のワルツ」から「パ・ドゥ・ドゥー」にかけては豪奢極まりない。ゆったりとした流れがエレガント。
こんな演奏で舞台を観られたら、どんなにシアワセだろう。

児童合唱はフィンチュリー児童合唱団員。
全曲のマイ・ベストはドラティ/コンセルトヘボウだが、それよりいいかも。


1974年4月、ロンドン、キングズウェイ・ホールでの録音


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コテージにて。





重版できました。




「ぶらあぼ」4月号に掲載されました!







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