忍者ブログ

ロストロポーヴィチ、チャイコフスキー"ポーランド"

2017.04.19 - チャイコフスキー

ma




ロストロポーヴィチ指揮ロンドン・フィルの演奏で、チャイコフスキーの交響曲3番「ポーランド」を聴く(1976年-77年の録音)。


この全集を、中学生のときに図書館でLPを借りて聴いたのだが、2,3とマンフレッドは記憶にない。まだ、それらの曲が馴染んでいなかったのだ。
その後、バーンスタインやオーマンディ、アバドなどの指揮でチャイコフスキーのシンフォニーも全部を聴いて、面白く思えるようになった。でも、「ポーランド」を好きになるのは、一番最後だった。

そんなわけで、長い時を経て改めてロストロポーヴィチ盤を聴くと、やはりある種の趣きがある。作曲家に対する、溢れんばかりの愛情を感じる。

1楽章の、オーボエのソロのなんて切ないこと。コーダは愉悦の速さ、オーケストラはしなやかで艶やか。時空を超えた北国に思いを馳せないわけにいかない。
2楽章はワルツ風。チェロによって奏されるメロディーがロマンティック。西欧の香りへのあこがれが濃厚。バレエ音楽のひとつみたいに愛らしい。
3楽章アンダンテは、寂寞とした世界が広がる。一転して第2主題は、おとぎ話の世界であるよう。
4楽章はめくるめく音響世界。フルート、オーボエ、クラリネットがすばやく飛翔する。ロンドン・フィルは滑らか。
5楽章はポロネーズ。華やかさのなかにスプーンひと匙のセンチメント。曇天のような、重さを湛えたオーケストラに味がある。







ma
 
パースのビッグムーン。








PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
2 3 4 5
6 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
アリス=紗良・オットのピアノリサイタル from:Yoshimi
-06/29(Sun) -
河野真有美、Fantastico from:Yoshimi
-05/21(Wed) -
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:老究の散策クラシック限定篇
-02/23(Sun) -
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:老究の散策クラシック限定篇
-02/16(Sun) -
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:老究の散策クラシック限定篇
-02/16(Sun) -
最新TB
カテゴリー