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リヒテルのショパン「前奏曲集」

2007.10.08 - ショパン

richter

ショパン 前奏曲集、舟歌、夜想曲、ポロネーズ他  リヒテル(Pf)


先日に録画しておいた、ビラーの「マタイ受難曲」から、第1部を観る。初版ということで、細かい違いはよくわからないが、何度も何度も繰り返し奏されるコラールがいつも(リヒターやリリング)と違うようだ。あと、合唱は少年合唱がほとんど歌っていて、ユダやペテロも少年が演じている。
字幕つきなので、無精者でも歌詞がわかるのがうれしい。途中何度かこみあげるものがあった。
福音史家の語り歌うさまが映像でわかることによって迫真力が何倍にもなっている。これについては全曲聴き通したら書いてみたい。


ユニバーサルから、リヒテルのシリーズがまとめて発売された。もうどれにしていいか迷いに迷ったが、今回は来日公演で聴いたことのある「前奏曲」を選んだ。
全曲ではない。6~11番、17、19、23、24の10曲である。リサイタルでやられたのにあえて抜粋することはなかろうから、こういう選曲だったのだろう。それは、この曲の持つ全ての調性に曲をつけたという意義を無視したものに他ならないが、そういうことよりもリヒテルによって全部を聴くことができない残念さがある。あのステキに華麗な第1曲がないので、前奏曲を聴いたという感じは薄い。
全体にテンポはゆっくり目で、17番(変イ長調)と「太田胃散」はかなり遅いといってもいい。
しかも手触りはゴツゴツしていて、垢抜けない感じもする。コルトーやアルゲリッチに慣れた耳には、これはなんとも重厚なショパンだ。ユニークすぎる。1988年のライヴなので、彼の晩年のもの。

彼の最後の来日公演に足を運んだとき、プログラムがオール・グリークだった。それはたまげたものだが、アンコールにやられたのがこの変イ長調だった。あれを聴いたときの清涼感、安堵感、ヨロコビは忘れられないが、こんなにテンポが遅いものだったか。嬉しすぎて感覚が麻痺していたのかも知れない。
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