忍者ブログ

ボロディン弦楽四重奏団、ショスタコーヴィチ、"3番"

2019.07.27 - ショスタコーヴィチ
b



ボロディン四重奏団によるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集から、3番を聴きました(1962-72年の録音)。

この全集、13番までしかないのはメンバーが途中で西側に亡命してしまったため、などという噂も伝えられていますが、実際のところは録音年代を鑑みて、まだ作曲されていなかったとみるのが真相に近いのでしょう。

全5楽章からなり、最初の3つはわりと軽やか。諧謔的なスパイスも効いている。
アダージョは、旧ソ連時代の陰鬱な空気の震えが伝わるよう。晩年のヴィオラ・ソナタを想起するなどと云ったら穿ちすぎか。
最後のモデラートもトーンは暗め。後半の、ピチカートの伴奏にのって奏されるヴァイオリンの抑制された音色が、夢のように美しい。

これは、ボロディン弦楽四重奏団による3度(今のところ)のうち最初のショスタコーヴィチ全集だそう。
この団体のキャリアは長いからメンバーの入れ替わりがあるけれど、どの時代の演奏も質が高いと思う。


ロスティスラフ・ドゥビンスキー(Vn)
ヤロスラフ・アレクサンドロフ(Vn)
ドミトリー・シェバーリン(Va)
ワレンチン・ベルリンスキー(Vc)










PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー